うまれる。

私は、父の仕事の転勤先の東京で生まれました。
きょうだいは、4歳上の姉と1歳上の兄がいます。
兄とは年子というやつです。

母は兄を出産後、長いこと体調が悪かったそうです。
そして体調が善くなったころ、ふと思ったそうです。
あれ?
あれ??
あれれ??
まさか!!!
そうです。病院に行ったところ、母のお腹に私がおりました。
病院から出産予定日は8月中旬と言われたそうです。

そして、出産予定日の8月を迎えます。
...生まれません。

予定日を過ぎた9月になりました。
......生まれません。なんの兆候もありません。

季節は流れ、10月になりました。
予定日から1か月以上も過ぎています。
.........それでも生まれません。

お医者さんもさすがにおかしいと思い、ついに陣痛促進剤を使うことになりました。
そして、私、ようやくこの世に誕生いたしました。
ごくごく普通に、3000グラムくらいの赤ちゃんでした。

現代の医療、いや、当時の医療でも到底考えられない話ですが、母は今でも言います。
「本当にわからなかったし、医者はそう言った」と。

まあ、いいんですけど。

私の人生は、そんなとんちんかんな話から始まります。

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