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移働と化学反応の1年~ローカル間シフト~



Ⅰ.ワークライフ・インテグレーション



国家公務員から個人事業主になって仕事も軌道に乗ってきたので、自由で自己管理できるワークライフ・インテグレーションの働き方ができるようになってきました。これが極めて心地よく楽しい。

このような中、いろいろなご縁に恵まれ、ほぼ休みなしで思いついたワクワクすることを手掛けた年でした。
佐久の移住して10年目を迎えると、いろいろな他の地域に足を運んでみたくなり、今年は移働の1年でした。

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Ⅱ.移働(ローカル間)


(1)志賀高原&上高地

ちょうど、この投稿がアップされる12月24日から今年7度目の志賀高原入りし、ホワイトクリスマスの中、今月も「移動カイロプラクター」としてワーケーションを楽しんでいることと思います。


一昨年のワークテラス主催の望月高原牧場でのアウトドアコワーキングでの出会いがきっかけで、今年の6月から癒やしの宿 幸の湯に毎月、施術のために通うことになりました。ワーケーション(workation)が目的ですが、「ワー」の割合が圧倒的に高く、アウトドアアクティビティなどを楽しむvacationはわずかですが、佐久と異なる自然環境下で仕事をすることは本当に気持ちがいい!

幸の湯はおもしろい宿泊者が多く、ウィンタースポーツのアスリートのトレーニングの場でもあり、人の行き交い、coworkationも楽しめる場所。

佐久住民との交流も生まれ、佐久の起業家の中には志賀高原でのビジネスをスタートさせた方もいます。また10月には上高地のアルプス山荘でワーケーション(合宿)が計画され、ワーケーション研究の第一人者である山梨大学の田中教授も参戦。

上高地のご縁により、佐久の食材を活かした「知産知消」事業も始動。

幸の湯03

幸の湯05

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上高地03

上高地01


<佐久地域内>
(1)春日温泉ZAWAZWAプロジェクト
https://www.facebook.com/yuzawasouco
春日温泉のもちづき荘とゆざわ荘を管理する佐久市振興公社とのコラボプロジェクトで集客増を目指すもの。

ワークテラスでの公社の方との出会いがきっかけで、今年3月にプロジェクトが立ち上がり、地元のキーパーソンを集めたブレスト会議を経て、任意団体の「さくNAKARA会」(5名のメンバー)を立ち上げ、4月から畑活、温活、リトリート、発酵食を柱とするイベントを始動させました。


春日温泉07

春日温泉03

おむすび会01

(2)ファイナンシャルウェルネス会(FW会)
今年はいろいろなコトに足を踏み入れましたが、この会の運営は特に力を入れました。

最初は、お金や資産形成・運用について学び、シェアする会、と考えていましたが、参加者が多世代で意欲的なため(皆勤賞の人がほとんど)、会を重ねる度にそれぞれが目指すウェルネスがブレイクダウンされてきて、具体的な資産形成の動き、起業の動き、さらには協働の動き出てきています。

開催場所もワークテラス、春日温泉、ゼロ磁場ロッジと移動していていて、さくNAKARA会が開催する食育等のイベントにも声がけしていて、当方の人脈(縦の糸)がFW会やイベントを通じて横に繋がり(横の糸)、今後は自発的に化学反応を起こす場になることも期待しています。

他方で資産形成等の問題はメンバーによってバラバラ。投資経験ゼロの人から10年以上の経験のある方まで様々。このためセミナー方式ではなく、個別に悩み等を聞いて問題解決に資するような配慮も必要になってきて、年明けからは進め方を変える予定です。

私のような単なる投資家が立ち上げた会ですが、個人的にお世話になっている金融のプロのサポートが得られるようになったので、うまく活用していきたいと思っています。

FW会01

FW会02

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Ⅲ.広域移働:後継者育成と法人化

10月に個人事業を法人化して㈱Shinanowaを立ち上げました。

後継者育成を事業化したいとの思いが強くなったことがきかっけで、余り深く考えずに勢いで設立してしまいました(^_^;)。

これまでリラクゼーションの資格取得でお世話になった一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会(大阪に本社)のご厚意により、オリジナルの「ソフト整体法」の講座を開設していただき、10月に東京、12月に大阪で開催しました。2回の講座で9名の受講生を排出しました。受講生は全員女性で長野(2)、東京、宮城、千葉、栃木、大阪から参加されました。

ソフト整体法が技術が盛りだくさんで一回の講座で実践で使うのは難しいため、長野県で復習会を開催してきていて、1月には受講生の協力を得て栃木県で開催することが決まっています。

テキスト作り(マニュアル化)が難しい徒手療法を他人に教えることの難しさを痛感していますが、フォローアップをしっかり行い、受講生が副業として、あるいは専業としてこの技術をフルに活用してもらえるよう頑張っていきたいと思っています。

受講生のうち地元佐久の子はアシスタントとして修行中。少しずつ臨床経験を積ませて開業できるレベルまで持っていきたいと思っています。

一人で診れるお客様を診るのは限界があり、かつ当方はすでにシニア世代なので、今後も講座と復習会を開催して全国の若い人に技術を継承し、一人でも多くの体調不良者の解消に貢献したい、との夢を抱いています。


東京講座02

東京講座01

大阪講座01

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Ⅳ.農と食関係の活動

(1) 10年後の佐久の食について考える

さくさぽ(佐久市市民活動サポートセンター)主催のワークショプで身土不二や地産地消の大切さ、佐久の農食の魅力について話題提供して、「市民でできること」をグループに別れて話し合いました。

残念ながら安全安心で健康にもいい地場の食材は地産外商されているケースが少なくないのが現状。地産地消には流通面の課題もあり「畑から食卓まで」の流れを作るのは容易なことではありません。

このような中、各グループから出た意見は興味深いものもいくつかありました。市民レベルでもできることは少なくありません。

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かまどご飯の地産地消イベント

佐久を含む長野県は日本でも有数の美味しいお米が生産される県、ということはあまり知られていません。

佐久に移住して、和食の原点であるお米と味噌汁を売りにしたお店を見かけないのは不思議に思っていたところ。日本全体でみても、お米の消費量は長年下降線。

このような中、望月で無農薬・無化学肥料で「たきたて」という品種のお米栽培を手掛けている若い農家さんと出会い、さくNAKARA会として、このお米を最大限、美味しくいただくイベントを開催しました。かまどごはん、粕汁などを味わう地産地消イベントです。

参加者には大根などの収穫も楽しめた会となりました。

かまどごはん

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大人の食育

食育は子供だけのものではありません。大人が地場産の食材やこの食材を使った料理の美味しさを知るのも重要。そこで臼田のお料理れもんの濱口シェフにフルコースの料理をお願いしました。この会は、2年前に一度、れもんで開催したことがあります。

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知産知消~美味しさの裏側にある「作り手」のストーリーを伝える~

既述ですが、これも志賀高原での移働のご縁で生まれました。
佐久の魅力ある食材の生産者等を人脈を使ってシェフ等に紹介するマッチングサービスの取り組みは、これまでもボランティアベースで細々と行ってきましたが、これでは事業としての持続性がゼロ。

この反省もあり、最近、数品目の販路拡大をサポートする事業を始めました。儲けのために行っている訳ではありませんが、当該生産者と生産物を熟知する当方が間に入ることにより、少しずつですが販路が拡大しています。

こうなると自分は「地域バイヤー」なのか。しかし地産地消を進めるにはこのような人材は必要と考えています。

目標はビジネスとして成立しうるバリューチェーン(価値の連鎖)モデルを作りたいのですが、これは協働しないと無理。幸いなことにデリバリーの部分は少し明るい兆しが見えています。

「佐久の食材を使ったおいしい料理をいろいろなお店で食べたい!」という欲求のために動いているのだと思います。ビジネス重視で走るよりも何事もワクワクすることが大事。美味しい料理は人を幸せにします。

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知産知消01

古民家ときわカフェ

常和地区の古民家をお借りして、おやき会(灰焼きおやきなど)、五平餅会を開催。プロのチェリストの参加も得て盛り上がりました。チェリストにはワークテラスでも弾いていただきました。


しかしこの取組は突然、当該地域住民との関係で継続が困難となりました。
地方で移住者(よそ者)がコトを進めるのは簡単ではないことを改めて思い知らされました。

古民家カフェ03


古民家カフェ01

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ゼロ磁場ロッジでの地産地消イベント

これもご縁で6月に前山にあるロッジのオーナーになり、プロのシェフに来ていただき、地場の食材をふんだんに使った食事会を開催しました。

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中込Bar:出会いの場&コワーキングスペース

お客様からお父さんのご自宅の1F(元bar)の活用話を受け、早速飛びつき、ほぼ毎月、個別に友だちに声を掛けて会を開催しています。会の正式名称はまだありません。

佐久には気軽に集まれるカフェやBarの数が少ないと感じていた矢先です。

当方の知人を集めているので、参加者の交流がひとつの目的であり、さらにはこの貴重な場所の活用方法についてアイデアを出し合う場と考えています。また、女性でも気軽に参加できるbarがあればとの思いも会を立ち上げた背景にあります。

お酒を飲むのが主目的ではなく、ここは、出会いの場であり、化学反応の場、です。

ゆうこりんBar

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4.移働から得られたもの

人と接する手技療法が仕事なので、移動で得られるものはたくさんあります。

(1)多様なお客様(特に幸の湯ではアスリート)を診るのでスキルアップにつながる
(2)リモートエリアの体調不良者がカイロプラクティックを受けられる機会を提供
(3)仕事柄、人とつながりやすく、コワーケーション、コワーキングの機会増。志賀高原ではクリエイティブ人材との交流が面白い、

(4)佐久の広告塔が動くので、佐久のファンが増える(育成事業でも然り)

(5)佐久と異なる自然、食文化等の環境下での仕事はリトリート効果あり、仕事へのモチベーションが高まる

5.来年に向けて

(1)後継者育成と移動カイロプラクターは継続・拡大

一人でも多くのアシスタントを増やして(サテライトアシスタントでも可)、副業等のお手伝いになればと思っています。とりあえずは長野県と周辺県で育成したい。

(2)首都圏(東京、千葉)での首都圏でのプレゼンスを高める取り組み

すでに「種まき」が終わっているので年明け早々から動いていきます。佐久でのPR効果は限界があるので移働してPR。

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(3)ひとがあつまる古民家プロジェクト(仮称)

FW会の成果として、「古民家で託児所を開設したい!」との目標を持つママさんたちのサポートをすることになり、「ひとがあつまる古民家プロジェクト」(仮称)を立ち上げる予定です。先ずは企画づくりから。

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(4)ヘルスケアイベント

中断していたSAKUSAKUSAKKのヘルスケアのイベントを年明けから再開する予定。ソフト整体法の受講生(一期生、アシスタント)も活用していきます。

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