シャニアニへのモヤモヤを解消したーい

このnoteの意図

・シャニアニに対するPのモヤモヤを解消する手伝いをしたい
・シャニアニをどう楽しめばいいか?について自分の意見を伝えたい

前置き

シャニアニ、TLでも少し話が出ている。感想はまちまちだけども、そんなに反応は良くないのかなと個人的には感じている。
私は先行上映で全部みて、本放送もみて、声優やスタッフによる生配信も見ていて、もちろん283のPだからシャニのアニメは本当に嬉しいし、結構楽しめている。
でも、人に勧めることは「難しい」と思っている。

話は変わるが、バーグハンバーグバーグの恐山さんが、シャニアニの感想のnoteを書いている。

先行上映を全部見終わった時、もちろんアニメは嬉しかったけど、正直少しモヤモヤしているところがあった。そこに恐山さんがこのnoteを出してくれて、かなり前向きな気持ちになることができた。作品への冷静な批判と感想はその作品の受け手を解きほぐしてくれるんだと感じて、まさにこれがプロデューサー業だなと感じた。
二番煎じにはなるが、自分もシャニマスに貢献したいと思い、感じたことをまとめてみようと思った。(もうたくさんこういう記事出てると思うけど)
恐山さんのnoteはぜひみんな読んで欲しい。

本編

シャニアニの好きなところ/良いところ

◯アイドルがとにかく可愛い
283のPとしてはアイドルがアニメで動いているだけで感無量なんだけど、それを除いてもアイドルのビジュアルがかなり可愛い。
事前情報やCGworld(雑誌)でもアイドルの見た目には相当力を入れたと説明されていて、「アイドルを可愛く描く」というシャニマスソウルがしっかり守られているなと感じた。

◯アイドルの描写が繊細
ちょっとした目の動きや表情の変化など、シャニマスのSSRカードのガチャ演出と同じこだわりを感じた。先行上映で見た時よりも、繰り返し見ることのできる今の方がそれを強く感じている。喜びとか涙とか労りとか、アイドルの感情や思いもはっきりと伝わってきて、アイドルに感情移入できた。ここもシャニマスソウルが表れているところだと思い、とても嬉しかった。

◯素朴さと丁寧さ
合宿とライブのくだりが盛り上がりのピークだと思うんだけど、そこでも「生活」が丁寧に描写されているように感じた。ダンスの練習、歌の練習、楽屋のシーンなどを省かずに描いているところはシャニマスらしさを感じて好感が持てた。

◯アイドル同士の会話
アイドル同士のやり取りというかアイドルのセリフはやはり相当練られているなと感じた。シャニマスは言葉を使うのが上手いから、セリフには相当こだわったんだろうなと思う。真乃はそう言うよね、灯織もめぐるもそう言うよね、と思えた。今まで我々が触れてきたアイドルの内面を裏切ることなくちゃんと表現してくれて本当に嬉しかった。

◯ライブシーン
それぞれのライブシーンについて個人的には特に思うところはない。良くやっているんだろうけど別に実際のライブとシャニソンを遥かに上回ってるかと言うとそうでもない。技術的に高いかもしれないし、初めて見る人は楽しめるだろうからいいところには一応入れてみたけど、自分の知識不足のせいか個人的にピンときていない。

書いてみて思ったが、シャニマスのいいところが出ている部分は楽しめたんだと思う。ただし、自分のシャニマス愛を除いても、上記は他の作品にはあまりないシャニアニの強みでもあると感じている。(最後は違うかもだけど)
ちなみに私が一番好きなのは、1話冒頭のみんなが空を見上げるシーンである。アイドルになる前のみんながそれぞれ空を見つめるこのシーンがなんかめちゃ胸に刺さった。

モヤっとしたところ

ここはほとんどストーリーの品質に尽きるから、なぜシャニアニのストーリーは魅力に欠けるのか、自分なりに勉強と考察をしてみた。
考察だから長くなるけれど、好きなところよりモヤっとしたところが多いとかそういう単純な話ではないことを理解いただきたい。

◯ストーリーラインがわからない、弱い
シャニアニはストーリーラインがわかりにくいと思う。例えばフリーレンなら「かつて魔王を倒した勇者一行の魔法使いエルフが旅をする」、ブルアカなら「多額の借金を背負った女の子たちが、学校を守るために悪い大人と戦う」となり、初めて作品に触れる人でもアニメの序盤でそれが理解できる。一方シャニアニはそれがかなりわかりにくい。あえていうなら「アイドル駆け出しの女の子が、悩みを抱えながらも、仲間に支えられてセンターとしてライブを立派にやり遂げる」となるんだろうが、2,3,4話のせいでわかりにくいし、わかったところで他のアニメ作品と比較して切れ味やインパクトの強いストーリーラインとは言い難い。
4ユニット16人全員平等に描くという制約があっただろうから構造上やむなしとも考えられる。

◯上記に加えてストーリーを引っ張るキャラがいない
ストーリーと主人公的存在は表裏一体だから、ストーリーラインがわかりにくくても、物語を動かす強いキャラ(主人公的存在)がいればなんとかなることが多い。勝手な想像だが、2話と4話は楽しめた人が多かったんじゃないだろうか、それは恋鐘と果穂が主人公的存在として物語を前に進めていたからである。恋鐘と果穂のわかりやすい個性と彼女たちの機微を起点に物語が進むから、受け手が楽しみやすい。
一方、イルミネやアルストにはわかりやすく物語を動かしてくれるようなタイプのアイドルはいないし、後半は恋鐘と果穂が目立つわけでもなく、Pは基本あまり何もしていないから、2,4話以外と全体を通してのストーリーは少し伝わりづらい。
(ただしここは、アイドルをキャラクターとしてではなく人間として描くというシャニマスの重要な部分を損なわないようにするためにも仕方なかったのかなと思う。シャニマスはアイドルが言わなそうなこと、やらなそうなことは絶対に描かない。)

加えて、ストーリーとは関係なく、かつ個人的な考えとして添えるなら、
◯新曲が1曲だけ
これはシャニマスに触れてきた人限定かもだけど、ツバサグラビティ以外の曲がないのは正直かなり悲しかった。ツバサグラビティはシャニの中でも上位の完成度だから大好きなんだけど、それ以外は全部知ってる曲。その上ツバサグラビティはOPだから、楽曲に関して新鮮味、驚きが全くなかった。
真乃の鼻歌は確かにいい曲だとは思ったけど、あれはほぼ劇伴。

シャニアニの楽しみ方

ここまででシャニアニを楽しむのがいかに難しいかということが伝わったと思う。このアニメは、ライブシーンを除いてストーリーや主人公的存在などわかりやすく面白さを伝えるものにはそこまで重きを置いておらず、表情の描写やアイドルの解像度など、パッとはわからないところに力を入れている。そのため、ライブシーンが楽しめない人にとっては、なんとなく見ているだけで楽しめる作品ではないのである。
その上で、シャニマスに初めて触れる人がシャニアニ自体をどう楽しむか?について、「ライブシーン楽しめば良くね?」以外におすすめの方法がひとつだけある。

めちゃくちゃ集中してアイドルを凝視する

である。
本当に申し訳ないが、これが最もコスパの良い楽しみ方である。シャニマスをやっている人であればアイドルの解像度が高いから、やりとりも楽しめると思うが、初めて見る人は見た目で楽しんでもらうしかない。
凝視さえすればアイドルの可愛さ、表情や動きの繊細さに気づいてもらえると思う。
また、283のPであれば、もしよかったら自分なりの「シャニマスの好きなところ」と、このアニメを照らし合わせてみてほしい。シャニマスが大事にしてきたものはアニメでもちゃんと大事にされていると多くのPは感じると思う。

総評と2期について

シャニアニの好きなところとモヤったところを自分なりに整理して書いてみた。正直、シャニアニが人に勧めにくいという結論は変わらない。楽しむのに労力がかかるからである。なんで娯楽であるアニメを凝視せにゃならんのだ。
一方で、書いてみて自分でも整理できたが、やはりシャニマスソウルは大切にされているように感じた。アイドルの描写と言葉、解像度すべてこのアニメの強みである。

このnoteの目的は、冷静に批判と感想を整理することで仲間のモヤっとを言語化して解きほぐす手伝いをすることであるから、読み手の皆さんの気持ちが少しでも安らげばいいなと思う。「俺もこう思ってたんだよ、こういうことが言いたかったんだよ」と感じてもらえたら本当に嬉しい。

また、2期はかなり楽しみにしている。なぜなら、最大の欠点、ストーリーラインのわかりにくさが解消される可能性が高めだからである。
雑に言うと、ストレイライトは「楽しそうだからと言う理由でアイドルを始めた天才と、アイドルに強い理想とこだわりのある努力家が戦う」(愛依ごめん)、ノクチルは「カリスマとその幼馴染がずっとみんなで一緒にいるためにアイドルを始める」というわかりやすいストーリーラインと強い主人公的存在(あさひ、透)がいるためである。
最近公開されたPVではハロウィンライブも軸にあるということがわかったし、ストレイとノクチルの話がどこまで描写されるかはわからないがストーリーははっきりしそう(詰め込みすぎになるかもだけど)。

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