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秘密日記

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2022年11月の記事一覧

何かを「表現しない」、という賢さ

 言語というのは基本的に物事を分断する性質がある。例えば「りんご」といったとき、りんごとりんごでないものを分けてしまう。AとA以外を切り分けるナイフみたいな性格というのが言語の特性の一つだといえる。いわゆるひとつのローランドが昔言ってた「俺か、俺以外か」だ。  ナイフみたいなものだというのは、使い方を誤るといいことがない、ということでもある。まあ、なんでもそうっちゃそうだけども。

「めんどくささ」の閾値も人によって異なる説〜あるいは、「めんどくさい」まちづくりでリクルーティングをやっていくための一考察

 最近、なるほど、と私に気づきがあったのが、特定の行為に対して「めんどくさい」と感じる閾値にも個人差があるっぽい、ということだった。  例えば、誰しも一度は「めんどくさい」と感じたことがあるであろう学校の宿題というもの。これだって、同じ宿題でも「めんどくさい」と感じる人と感じない人がいたと思うんだね。  で、宿題をめんどくさがらず、ちゃんとやってきた子は優等生として扱われ、めんどくさいといってちゃんとやらなかった子は問題児として扱われるという傾向があったわけだ。

カワイイという一輪の花を咲かせるまでに積み重なる膨大な可愛くないコストへの敬意〜「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」

 「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」見てきました。面白かったです。キティちゃんやばい。もう「キティさん」と呼びたい。そして「カワイイ」を作り出し、その後60年間カワイイのテクノロジーを磨き続け、生き残り続けてきたサンリオ。すごい。  よく「カワイイは作れる」っていうけど、それは「トヨタなら自動車を作れる」というようなことかもしれないよな、と思って。

アウトドアに求めるのは「手間を楽しむ」ことだ、という説明をもうちょっと深めて考える。

 みなさまもよくよく御存知の通り、川瀬智子よろしくインドア派な私だが、こないだわけあってアウトドアイベントにかかわることがあった。  アウトドアに詳しい人に、「アウトドアの醍醐味はなにか」と聞くと「手間を楽しむことだ」とおっしゃる。  なるほど、たしかに都市インフラに囲われた生活を日常的にしている限り、手間は最低限にすることができる。ちょっとの動きで火も水も手に入る。こんな便利なことはない。言い換えれば、都市インフラに囲われている限り、生活にかかる手間は最小限にどうしても