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秘密日記

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2022年3月の記事一覧

「スパイファミリー」がアニメになるっていうので「ミスターアンドミセススミス」を見て家族の問題を考えたって話。

 愛読している「スパイファミリー」がアニメになると聞きまして。  そこからの連想で「ミスターアンドミセススミス」を見ました。有名なんだけど見たことなかったすね。  アメリカ映画はこの「自己開示によって、冷えた夫婦仲が回復する」っていうストーリーを好むね。  しかしそれが安っぽくならないのは、アンジェリーナジョリーとブラピのルックの力だ。ねじ伏せてくるよね。  ところで、「スイパイファミリー」を僕は、「社会で生存するために、古典的なハイクラスの家族を擬態する人々」の物語

ポジティブシンキングに無理から認知をリフレームするより、ポジティブな認知が可能な状態をキープしたいっていう話。

 私たちは「肩書」というとき「何をしているひとか」という「do」の話を説明しがちだ。  しかし「do」ではなく「どうありたいか」すなわち「be」を説明する仕方もある、ということを、一昔前に知人が提案していたのを最近思い出す。  知人からすれば今更なはなしだけど、最近になって私は「何をしたいか」というより、この「どうありたいか」という思考に心惹かれるものがある。この問いに答えるとすると「余裕をもってご機嫌でいたい」というワーディングになりそうな気がする。

「ボランティアを持続可能にするには?」という問いの納得解は「続けなくても良い」であったという話。

 先日お友達と、こんな問いについて考えた。  この問いについて、地域活動の実践者達が集まって語り合う対話の場のファシリテーターを務めたのだけど、その中で、参加者からこんな意見があった。  その方は、私たちは自分たちの活動を持続せねばならないとは思っていない、という。だから、どうすれば持続可能か、ということも考えたことがないという。  その方は、友人に声をかけられる形で地域活動を始めた。そして毎回、楽しかったねと仲間と言い合い、次回はどうしよう?と話し合い、再会の約束をす

自分の見る夢の暗喩が分かりやすくなってきていてどうかと思うという話。

 私は故郷にいる。いや正確には、その時の私が「ここは故郷だ」認識してるまちだ。実在の場所ではないが、子供の時に過ごした場所という設定になっている。  そこを私は古い友達と一緒に自転車で走っている。仕事が近い人なので、最近どう?みたいな話をしている。  すると、私の自転車のチェーンが切れる。カラカラ空回りするペダル。あー、これはダメだ、となったとき、あ、そういえばあそこに自転車屋があったはず、と思い出す。なんせ故郷なので。ただ、もう十何年も戻っていない場所なので、あの店、ま

中島岳志『思いがけず利他』読んでモテるまちづくりについて考えた話。

 中島岳志『思いがけず利他』読みました。面白かったです。  本書の解説するところの、ジャックアタリのいう「合理的利他」の危うさは、まちづくりやってても理解できるところであった。拙著「モテるまちづくり」で提案したモテまち理論で言う「インストゥルメンタル」にモテようとする態度で、行為の受け手の「受け取り方」を支配しようとする行為で、つまり、モテない。  合理的利他とは、いわば「短期的に経済合理的な人」を利他へ促すための方便として、一時的に有効な手段だったと思う。だけど、やっぱ

「ザ・バットマン」を見て20代の時の自分と、翻ってすっかり老いた自分を連想したよという話。

 「ザ・バットマン」見ました。面白かったです。  どうしても記憶に新しいノーラン版バットマンと比べられるわけだけど、そことは違うバットマン像を作るぞという意気を感じる。  Wikipediaによると、本作のブルースウェインは30歳。20代を終えたばかりのまだ若い、未熟な青年として設定されているという。  ノーラン版バットマンにおけるクリスチャンベール演じるブルースは、チベットの山奥で忍者修行をして人格形成されてきた。だからなんかもうミッションインポッシブルのトムクルーズ

大学生になって授業を受ける夢を見たという話。

 私はどうやら大学生のようで、次の授業が行われる教室に向かっている。実は講義時間が始まって、もう5分くらい経っているので、少し焦っている。  まだこの建物の構造に慣れていないので、部屋がどこかわからず、探す。  いくつかの部屋が並ぶ一番奥に目あての教室があった。  次の講義の講師は、テレビによく出ていたタレントで、タレント業の一線を退いてからは、こういう大学で教えているのだと聞いた。  で、目あての教室の一つ手前の大きな教室から、その講師の声が聞こえる。あれ?もう一つ

トレインスポッティング2を見ましたという話。

 「トレインスポッティング2」見ました。  めちゃかっこいいやないか。  私、公開後しばらく手を出せなかったの。それは、たぶんリアルすぎたからで。私自身が前作で描かれた仮の希望に頼って生きてる当事者だったからではなかろうか、と自省する。  本作は、主人公マークレントンが前作で逃げ出した故郷に戻るところから始まる。