きみを死なせないための物語第1話感想その3

その3はターラちゃん初登場シーンです。
やんちゃなシーザーとおとなしめのアラタ、そしてクラス委員タイプな初登場のターラちゃん。もうね、見るからに三角関係になりそうな予感がありありですよね!
ところでこの登場シーン、というかシーザーとターラ、そして後から出てくるルイの名前初出時の表記についでですが。
それぞれ「皇帝」「星」「王様」。そのあとも時々漢字表記される3人に対して、アラタは初めから「アラタ」で漢字表記はほとんどないんですよね。弟の大地がずっと漢字表記にルビでダイチなのに、アラタが漢字表記されたのは多分一度だけ、後々34話で第三パートナー契約する際のターラのセリフに出てくるだけ。何か意図があるのかなと思いながらも、結局分からなかったところです。
ところでこの名前表記、翻訳された時はどうなるのでしょう? 例えば繁字体に訳される時はアラタの名前も漢字になるでしょうし、フランス語になるときにルイに「王様」的な補足説明はつけないんじゃないかと思うんですよね。
あえていろんな表記ができるのは日本語の面白いところだと思います。

ターラちゃんの後ろで咳払いをしている大人たち。宙港のような公共?の場所であっても、契約なしでの会話はコクーン法に抵触しかねないことを示しているのかな。シーザー登場時でも盛り上がっている女性2人がいますけども、やっぱり接触はしてこない。コクーンのパートナー制度が説明される前から自然に背景として描かれていて、制度がわかると理由がわかるところ、読み返すと「あーだからこういう描き方してるのか」とアハ体験的な感覚でとても嬉しくなります。

ターラに積極的に話しかけるシーザーに対して、ターラはアラタが気になっていそうなのが呼びかけの順番から察せられます。またアラタも気まずそうな表情で応答するのがいいですね。シーザーとは気兼ねないやりとりが多く、ターラには紳士的な態度を取ることで、アラタにとってシーザーは文字通りの「親友」でターラは好意を寄せている相手、と第1話の段階でしっかり描かれているのがすごいです。最もアラタと作中で絡む女性はひいおばあちゃまと母親、祇園さんにジジ、後はリサとアジア位なので、アラタが女性や他人(はコクーン法でほぼ接触がないと思われるけど)に基本紳士的なのかはわかりませんけども。

ということで今回は時間の都合上これだけ!
次回もできるだけ早く書きたいです。