【イタリア・スイスの旅】2日目:バスツアーでトスカーナの3都市を巡る
【2日目 7月29日(月)】
7:30 サンタ・マリア・ノヴェッラ駅集合
9:30 ピサ
13:00 キャンティ・ワイナリーでランチ
14:30 サン・ジミニャーノ
17:00 シエナ
19:30 フィレンツェ着
20:00 夕食@中央市場
2日目はトスカーナ地方の3都市を回るバスツアーに参加。最初は個人でピサのみに行くことを検討していたのだが、ツアーの方が楽だし、あちこちに行けてお得じゃない?と思いツアーへの参加を決めた。約12時間のツアーで集合は朝の7時半。時間どおりに参加者全員が集まって定刻に出発した。
最初に訪れたのは、斜塔で有名なピサ。ヴェネツィアやジェノヴァのように中世に海洋都市国家として栄えた街だ。かつての栄華の名残を斜塔のあるドゥオモ広場に見ることができる。世界遺産にもなっているドゥオモ広場は、斜塔を手のひらに載せたり、指でつまんでみたり、押し倒してみたり、そんな写真を撮ろうとする観光客で大変賑わっていた。(我が家の子どもたちも例に漏れず。)間近で見ると、本当に倒れてきそうなくらい傾いている。ただでさえ高所恐怖症なのに、傾いた塔に登るなんて怖すぎる。
この塔は建設の最中から傾き始めたそうだ。というのも、海の近くで水分を多く含むために地盤が不安定だからだそう。一時は建設が中断されたものの、再開して傾いたまま完成させてしまったというのが信じられないが、そのおかげでこの塔は超有名になったのだから分からないものだ。斜塔ばかりが有名だけど、ドゥオモやサン・ジョバンニ洗礼堂もかなり立派だ。こちらは入場してみたかったけれど、チケット売場の場所が分からずウロウロしているうちに時間がなくなって断念した。(子連れでなければ駆け足で回ったと思う。実際に姉と姪はそうしていた。)
<MEMO>ピサの斜塔に登れるのは安全上の理由で8歳以上に限られる。また、時間指定予約が必須。
イタリアのワインと言えば、トスカーナ産のキャンティ・ワイン。車窓に広がる一面の葡萄畑を眺めながらワイナリーのレストランに向かう。道中ではハプニングもあった。まず、車に酔った次女が嘔吐。そして、レストランまであと少しというところでバスのタイヤがパンク。そろそろとバスを進ませながら何とかレストランに到着した。
メニューが予め決まって、席に座るとワインや料理が運ばれてくる。ここでもポモドーロが美味しかった。次女も元気にパクパク食べて回復したし、食事中に代替のバスも手配されていて万事オーライ!と思ったのも束の間、バスが出発した直後にレストランにサングラスを忘れたことに気づく。ガイドさん経由でお店に問い合わせてもらうも、ついぞ出てこなかった。悲しすぎる。日本で買ったイタリアブランドのサングラス。イタリアに帰りたかったのかもしれない。(サングラスなくすの何回目だろう…)
次に向かったのは、サン・ジミニャーノ。パンクで時間が押したこともあり、滞在時間が短くて、ドゥオモ広場まで歩いてジェラートを食べただけで終了した。ガイドさんが「イタリアで一番美味しいジェラート屋さん、イタリアで一番ということは世界一で、つまり銀河一」というようなことを言っていたのだが、行列のできているジェラート屋さんは2軒あり、1つのお店の看板にはThe World Most Famous Gelato、もう1つのお店にはTHE BEST ICE CREAM IN THE WORLDとある。どっちのお店やねん!となったので、二手に分かれて両方のお店で購入。結果、どちらも美味しかった。長い行列だったけれど、手際が良くて意外と待ち時間は短かった。素敵な街だったからもう少しゆっくりしたかった。
いよいよバスツアー最後の街、シエナ。ランチのワインとサン・ジミニャーノの酷暑が効いて道中のバスで大人が全員爆睡。降車前に案内されたであろう集合場所を聞きそびれた上に、駐車場から市街地に向かう途中でツアーの人たちを完全に見失ってしまう。(ツアー会社に問い合わせて事なきを得たが、サングラス紛失に続いて迷子とは、迷惑な客になってしまった。)
伝統競馬が行われることで有名なカンポ広場を訪れた後は、少しでも涼みたかったので坂道をぐんぐん下ってフォンテブランダという泉へ。シエナで最も古い泉だという。とにかく暑かったので、泉の水の冷たさと水音に癒やされた。澄んだ水の中には悠々と泳ぐ金魚の姿もあった。ここに来てよかった。しかし、行き(下り)はよいよい、帰りは…。悲鳴を上げながら急な坂道を登ること約5分。登った先でわたしたちが目にしたものは、悲しいかな、上りエスカレーターの出口であった。
これだけのフルコースだから仕方ないのだけど、移動が多く、それぞれの街での滞在時間が短かったので、子連れのわたしたちには少々慌ただしい旅となった。(幼児を連れているのはうちくらいで、皆さん歩くのが早い!)だが、バスに乗っているだけであちこち連れて行ってくれるのは楽チンだったし、車内は冷房が効いていて体力を回復できたのもありがたかった。向日葵畑や葡萄畑が広がるトスカーナの風景を車窓から楽しむことができたのもよかった。
夕食は中央市場(Mercato Centrale)で各自好きなものを買って食べるスタイルにした。ここでフィレンツェ名物のランプレドットを初めて食べた。子どもたちは食事よりも大型スクリーンで中継されていたオリンピックに夢中だった。
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