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長いようで短かった留学生活の振り返り

オンライン英会話コーチ・留学サポーターのビュークストラ(Buikstra)あすかです。オーストラリアのブリスベンから、日常英会話のコツ・オーストラリア生活事情・留学やワーキングホリデーに役立つ情報を日々共有しています。

年末の忙しさと最近のロックダウン騒ぎに埋もれてしまって自分でも忘れていたのですが(笑)、昨年12月、クイーンズランド大学(University of Queensland; UQ)の修士課程を修了しました!
2019年2月から約2年間かけて、無事に修士課程を終えました。昨年は学期の途中でコロナ禍に巻き込まれ、一時はどうなることかと思いましたが、オンライン授業を通してなんとか必要単位をすべて取得することができました。
海外の大学で修士課程を修了するのは初めての経験で、当初は戸惑ったことや困ったことなどたくさんありました。一方で、楽しかったことや嬉しかったこともたくさんありました。振り返りもかねて、どんな勉強をしたのか、まとめてみようと思います。また、クイーンズランド大学に関する情報やリンクも盛り込もうと思いますので、大学院および修士課程への留学を考えている方にも参考にしていただけたら幸いです。

実践開発学(Development Practice)とは

クイーンズランド大学では、実践開発学(Development Practice)という課程を勉強しました。
クイーンズランド大学のウェブサイトでは、実践開発学は以下のように説明されています。

UQ’s Master of Development Practice program addresses key challenges in the world today, including the rights of Indigenous peoples, inequality, gender, health, violence, alternative economics, climate justice and environmental sustainability.

Local communities in Australia and overseas are situated within rich and complex global dynamics. Our program equips you with theoretically informed skills to embrace the challenges of understanding, practising and rethinking development at different scales.

Drawing from anthropology, community development, planning, political science, sociology and related fields, Development Practice offers you a unique, multidisciplinary and practice-based learning experience.

つまり、つまり、今日の世界に蔓延る(はびこる)さまざまな社会問題について、学問的および実践的観点の両方から、議論し探究する課程です。具体的には:
・持続可能な開発目標(SDGs)
・南北問題
・地球温暖化と環境問題
・教育開発
・公衆衛生
・災害対策
・安全保障
・地域開発
・女性をとりまく問題と男女平等
・先住民族の人々との関係
などについて、掘り下げて学ぶことができる課程です。ほかにも、実践開発学で学べるトピックはたくさんあります。もっと詳しく知りたい方は、実践開発学のコースリストをご覧ください。

なぜ実践開発学なのか

クイーンズランド大学に留学する前は、東京の大学で法律を勉強していました。専攻は国際法でした。
国際法を勉強するにあたって、今日の世界が直面する数多の課題に無関心でいることはできません。学部4年生になるころには、世界の課題について(とくに教育開発と地域開発について)もっと深く掘り下げて学びたいと思うようになりました。そんなわけで、クイーンズランド大学で実践開発学を学ぶことにしたのです。

とはいえ、「なんでわざわざオーストラリアなの?」と聞かれると、うーん…
わざわざオーストラリアでなくても、クイーンズランド大学でなくても、日本国内の大学でも、別によかったと思います。「オーストラリアに行きたい」と強く思うなにかが、当時はあったのだと思います。それについては、また別の機会に書いてみようと思います。

修士課程の授業や課題

実践開発学は、クイーンズランド大学の数ある修士課程のうちのひとつです。実践開発学課程のなかでも、私が選んだ2年間で32単位を修得する課程に加えて、1年半で24単位を修得する課程や、6ヶ月で8単位を修得する準修士課程(Graduate Certificate)など、単位数や期間によって異なる課程があります。オーストラリアでは、仕事を続けながら修士号を修得する社会人学生が多いので、彼らの事情を考慮して複数の課程が用意されているのですね。

毎学年度には2つの学期があります。夏学期は2月末から、冬学期は8月末から始まり、それぞれ約3ヶ月ほど(13週間ほど)です。
通常、フルタイムの学生は毎学期8単位(授業数4)を修得します。留学生のほとんどはフルタイムですが、豪人学生のなかにはパートタイムの学生もいます。とくに、社会人学生の場合、パートタイムで時間をかけて単位修得を目指している人が多いです。

私も毎学期、4つの授業を履修していました。日本で学部生だったころは、毎学期10単位(授業数5)以上修得しなければなかったので、当初は「8単位なんてヨユウだわぁ」と浅はかにも思っていました(苦笑)。しかも、授業履修型(コースワーク)の修士課程だったので、「学部時代と同じようなもんでしょ、ヨユウだわぁ」とも思っていました(苦笑)。
実際に始まってみると、「ヨユウだわぁ」と考えるヨユウさえありませんでした。学部生と修士学生とでは、授業の難易度が違うということをすっかり忘れていたのです。学部生と一緒になる授業もありましたが、課題で要求されるレベルに違いがあり、学部生よりも高いレベルでの議論が求められました。

また、どの授業も毎学期最低3つの課題があり、どの課題の成績もその授業の最終成績に大きく影響するので、気を抜くことができませんでした。課題は:
・エッセイ
・レポート
・プレゼンテーション
・グループプロジェクト
・テスト
・クイズ
など、さまざまなものがありました。なかでも、私はグループプロジェクトがあまり好きではないので、グループプロジェクトのある授業はとくにストレスに感じていました(汗)。

また、毎週のように課題図書があり、教授が指定する論文や書籍、記事などを読んで予習をしたうえで、授業に臨まなければなりません。授業後には復習をし、課題に取り組みます。これを毎週、毎月、毎学期、くり返すのです。しかも、英語で。

けっして楽ではありません。

もう一度、言います。
修士課程の勉強は、けっして楽ではありません。

ときにはストレスがたまりすぎて、「もうやめたい」と思ったこともありました。
とくに昨年度はコロナ禍の影響で、学期の途中ですべての授業が一時停止されるということがありました。一週間ほどで授業は再開されましたが、それ以降、ほとんどの授業がオンラインに移行。「おうちで勉強できる、ラッキー!」と思ったのもつかの間、オンライン授業には思った以上に苦労するものがあり、泣きたくなる日も多々ありました。

とはいえ、泣きそうになりながら頑張ったおかげで、自分の興味やパッションを掘り下げたり、新しい友達をつくったり、ボランティアなどの課外活動に参加したりすることができました。「努力は報われる」といいますが、私の場合は本当にことば通りだったと思っています。

コロナ禍の卒業式

私の代の卒業式は、本来であれば昨年12月にキャンパスで厳かに行われるはずでした。
ところが、コロナ禍の影響で大人数の集会が禁止されていたため、卒業式は対面ではなくオンラインで行われることになりました。

オンライン卒業式は、12月17日の午後7時から開会しました。
とはいえ、事前に撮影し編集された動画をYouTubeでストリーミングする形式だったので、ライブで行われるものと比べると、かなりカジュアルな感じ。こちらは見ているだけなので、卒業をお祝いされている感じはあまりしませんでした(笑)。すこし味気なかったですが、仕方がないですよね。

個人的に卒業式の代わりになったのは、プロのフォトグラファーに卒業記念写真を撮ってもらったことです。卒業式で着るはずだったドレスとガウンを着て、あの四角い帽子をかぶって、ちゃんとしたスタジオで撮ってもらいました。デジタルバージョンと印刷したものの両方を購入し、日本にいる両親にも送りました。「太ったんじゃない」とかなんとか言っていましたが、喜んでもらえたみたいです(笑)。

クイーンズランド大学によると、オンライン卒業式のフォローアップとして、対面の卒業式を今年の2月中旬に行う予定だそうです。参加するかどうかはまだ決めていませんが、現在のクイーンズランド州におけるコロナウイルス感染者数の推移を考えると、そもそも大規模な集会を開くことが適切なのかどうかさえ怪しいのではないか、と思います。もうすこし様子を見てから、決めようと思います。

卒業後の進路

さて、無事に卒業したはいいものの、これからどうしたものやら。
当初は、教育開発に関する活動をしているNGOや難民申請をした人たちのサポートをする政府機関、青少年のメンタルヘルスをサポートするNPOなどに就職したいと考えていました。履歴書も用意したし、面接の練習もばっちりだし、さあいくぞ!と思っていたところに、コロナ禍による仕事の激減現象が起こり、働きたいと思っていたところのほとんどが採用中止状態になってしまいました。今でも、新たな人材の採用をしていないところがほとんどです。

困ったものですが、これも仕方がないことですね。

そんなわけで、しばらくはアルバイトやパートタイムの仕事を複数かけもちすることになりそうです。今のところ、留学当初から続けている学生向けアパートでのアルバイトと、こども日本語教室でのボランティア兼講師の仕事をかけもちしています。これからどうなるかは分かりませんが、コロナ禍が落ち着いてきたら、大学で学んだことを直接活かせる仕事に就きたいなぁ、と思っている今日この頃です。

最後に

振り返りと称して長々と書いてしまいました。
本日のブログでお伝えしたいことは、どこの国であれ修士課程への留学は大変ですよ、ということです。とはいえ、大変さを乗り越えた先に見えてくるものの価値を見極めるのが留学の真髄だと思いますので、多少のうらみつらみはぐっと我慢ですね。

クイーンズランド大学への留学を検討中の方はぜひ、同大学ウェブサイトの留学生のためのページをチェックしてみてください。

また、ひとりで留学準備をするのが不安という方は、留学エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。ビザ申請や入学手続きに必要な書類などについて手助けをしてもらえるので、心強いと思います。エージェントによっては費用がかかることもありますが、無料でサポートをしているエージェントもあります。

クイーンズランド大学への留学の場合、オーストラリア留学センターというエージェントがおすすめです。私も、留学準備の際には同センターに大変お世話になりました。
しかも、同センターはクイーンズランド大学指定の公認留学エージェントなので、費用がかかりません。つまり無料で、留学に関する相談をすることができるのです。ご興味のある方は、ぜひお問合せをしてみてくださいね😊

本日も読んでいただいてありがとうございました。Cheers, mate!

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