見出し画像

妊活日和#8

2019年3月。妊活開始から7か月目。

自宅から車で40分。病院へ到着した。

この日は初診ということもあり、どんな検査があるのか分からなかったため、夫にも付いて来てもらった。というより、「不妊の原因は男性にもあるから」と言って、自ら来てくれた。頼もしい限りである。


待合室は平日の昼間にも関わらず、人であふれていた。意外な光景だった。

こんなにも不妊で悩む人がいるとは知らなかった。そして、私よりも明らかに年齢が若いと思われる方もいらっしゃった。驚いた。


私の番号(受付で番号が渡される。名前で呼ばれることはない。)が呼ばれて、診察室へと夫といざ二人で入ってみると眠そうな目をした男の先生が問診票を確認する。基礎体温について聞かれると思っていろいろ用意してきたが、結局聞かれなかった。次に超音波検査(膣内に棒状の器具を入れ、子宮や卵巣をなどの様子を映像で観察する)を行い、卵巣の状態を診てもらった。そしてクラミジアや淋病などの性病がないか確認のための検体を採取された。そして、夫も一緒に今後の検査の流れについて説明を受けた後、最後に先生が一言。

「旦那さんの検査はあとのあとのあとくらいで大丈夫です。まずは奥さんの検査からやっていきますから。無理して平日に来なくても大丈夫です。」とあっさり塩対応をされた。

結局その日、夫はパンツ1枚脱ぐことなく帰宅することになる。


帰りの車の中で、検査されると思って緊張して行ったのに、何もなかったことに対する不満を吐露する夫。付いて来てくれてことを労いながら、おいしいランチで何とか気持ちを落ち着かせた。


5日後に再度受診。この日は夫とタイミングを取ってから来るように言われていた。ヒューナーテストというものをするらしい。ヒューナーテストとは、女性の頸管粘液と男性の精子の適合性を見る試験のこと。

まずは超音波検査で卵巣の状態を確認。排卵しそうな卵子が1つあった。そして、ヒューナーテストで採取した検体が画面に映し出され、「さっき画面を元気よく横切って行った精子がいましたよ。見た感じ数も多いし元気よさそうだから、精子も問題ないですね」とのこと。

精子の検査があっさりと終った。

夫に問題がなかったことが分かって、一つ不妊の原因が消去された。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?