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忘れながら生きる

新型コロナウイルスの感染が拡大して、自粛生活を余儀なくされていた4月から、勤め先の医療機関ではその対応に追われ、多忙を極めた。

その頃から少しずつ腰に違和感を覚えるようになったが、この程度の腰痛で病院を受診するのも不要不急の範囲内かもしれない、と思い放置していたら、3日前に激痛が走り、遂にベッドから起き上がることができなくなってしまった。職場に事情を説明し有給休暇を申請したところ、6日間のお休みを頂くことができた。社会人になって12年。初めて病気で長期休暇をもらっている。

鍼治療や整形外科に通い、何とか30分程度の立ち仕事が出来るようにはなったが、まだまだベッドの上で過ごす時間が長く、時間を持て余していた。そんな時、ふと自分の人生を振り返ってみた。

弟が生まれた日のこと。

保育園が嫌いだったこと。

中学受験をするために、好きなピアノ塾を辞めて、進学塾へ通ったこと。

部活の顧問が厳しく、毎日が憂鬱だったこと。

大学進学で上京して、都会の空気が爽やかに感じられたこと。

社会人一年目にストレスで頭痛が酷くなったこと。

恋愛が上手くいかなくて、自暴自棄になっていたこと。

旦那と出会い、付き合っていた日々のこと。

妊活中に精神的に参ってしまったこと。

たくさんの出来事を思い出した。

私は脳みそだけはせっかちで、過去を振り返ってる時間があったら未来のために有効なことを考えていたい、と思ってしまう節があるので、これはいい機会だと思い、ここに書き記しておこうと思い至った次第である。

忘れながら生きてきた。

まさに、私のことだ。

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