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妊活日和#10

2019年4月~6月。妊活開始から8~10か月目。

この期間に行った検査は4月の卵管造影検査のみ。

特に異常が見られなかった。(でも痛かった。もう二度とやりたくない。)

3か月間はタイミング法で様子を見ることになった。


病院への通院回数は、生理1周期当たり1回。思ったより少なかったので、仕事のシフト調整は容易だった。

先生が指定した日(排卵日の2~3日前)に受診し、卵巣の卵子を確認後、「〇日~〇日の間に2回以上タイミングを取って下さい」と言われる感じ。

夫にその日は早めに帰ってくるよう連絡し、夜タイミングを取る。


そんな生活リズムがプレッシャーになったのか、連日の仕事の疲れなのか、ある日、夫は最後までいくことができなかった。

無理して続けようとするのを見て、申し訳なく思い、中断した。



妊活を始めて10か月。思えば、毎回私の排卵の時期をうかがってしかタイミングを取っていなかった。

そのときに初めて、夫も、夫なりの妊活のストレスを抱えているのだ、と気付いた。



もちろん、私も毎月タイミングの日を伝える度に、夫から「仕事が調整できるか確認しないと・・・」、「あと1週間あとだったらちょうどいいのに・・・」などと言われてストレスに思うことはあった。

でも、自分のほうが辛いと、思い込んでいた。


「タイミング法は長く続けられないかもしれない。」そう感じた。


このことをきっかけに、いろいろ悩んだ末、人工授精へステップアップすることを決意した。

人工授精について調べると、人工授精で妊娠に至った人の80%は3回以内で成功している、とのこと。この情報も踏まえて夫とも話し合った結果、3回までなら挑戦してもいいのではないかという結論に至った。

7月に生理が来たタイミングで先生に相談し、「年齢のことも考慮したら、よい選択だと思います。」と言われ、ステップアップが決まった。



さて、話は変わり、6月といえば「ジューンブライド」。

この年の6月は2組の結婚披露宴に招待されていた。

その内の1組の話である。

大きなスクリーンに、幸せそうに神社を参拝する映像が流れ、「なんだろう?」と皆が不思議に思っている雰囲気の中、次のシーンで、

(手をつないだ新郎新婦)→「この度、お腹に新しい命が宿りました💛」

会場には盛大な拍手と歓声。親族の涙。新郎新婦の満面の笑み。

感動の演出である。


私のテーブルには同級生が座っており、9名中5名が独身で、結婚して子どもがいるのは3名だけだった。独身者の中に産婦人科医がいたので、宴会中にお互いの近況を報告がてら、私が妊活中であることも話題に挙げていた。

そんな中のサプライズ演出。

私たちのテーブルはほかのテーブルより、拍手が小さくなってしまった。

みんな、複雑な気持ちにさせて、ごめんね。


「披露宴では、妊活中であるという話題はできるだけ避けたほうが良い。」


妊活中の方へ向けた、私なりのアドバイスである。

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