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小説 おかず甲子園 2年目2月

練習試合 座古川高校戦

信じられないくらいのスコアで勝っちゃいましたが。忘年会のネタにするから、今は内緒w

盛大に忘年会

12月第1日曜日 世界の風来坊中共パレス店にて

どうやら、昨年から言われているように、中共新聞社兼CBKテレビ・ラジオ兼中共ドラサンズオーナーから、妙に気に入られているらしい。
今年の忘年会は、オーナーも参加でCBKテレビで放映されるらしいw
だから、栄交差点角に聳え立つ中共パレス内の、世界の風来坊で開催するらしい。

(書いておかないと、わけ分からなくなるんで書きます)

<登場人物>

<中共新聞社>
 犬島宙一郎 オーナー 名古屋じゃ知らない人はいない、中共ドラサンズのオーナー。
 服部受弘 スポーツ主筆 名古屋じゃ知らない人はいない、中共ドラサンズの機関紙、中共スポーツの主筆。ちなみに倒壊高校の西沢校長とは、小学校から大学まで同じ学校に通っていた大親友。
 高浪守義 アマチュア野球部長 犬島と服部の部下で、自他共が認める野球馬鹿。高校野球の超名門NK学園では、福留孝介と4番打者を争い、進学先の早稲田大学では、藤井秀悟の球を受けるキャッチャーをしていた。プロ野球には興味がなく、スポーツライター志願のため、黄泉瓜新聞、中共新聞、阪神新聞と受験し、合格した中共新聞で一定の地位を築いている。
 荒木弘和 野球担当記者 上記3人の部下で、特に高浪と主従関係を築いている。荒木自体も野球の造詣は深く、大学時代までは体育会野球部にいた。

<倒壊高校>
 西沢道夫 倒壊高校校長 名古屋じゃ知らない人はいない、倒壊高校の校長。先祖代々続く浄土宗のお寺の住職。中共スポーツ服部、倒壊高校杉下に対してマウントを取っている、ある意味いやーな奴w
 杉下茂 倒壊高校教頭 名古屋大学理学部出の秀才なのだが、西沢のおもちゃにされている。杉下も生家は浄土宗の寺院。西沢によってGMにさせられた、この小説の主人公。
 星野弐個壱 倒壊高校教師 「燃える男、ニコイチ」と言われている熱血社会科教師。杉下の後釜で野球部GM就任予定。

<倒壊高校野球部>
 かしわもち寮長 高浪の飲み友達で、倒壊高校の初代プロ監督になる。1年目夏の愛知県大会までの監督を務める。その後は寮長として今でも活躍中。
 くさもちコーチ かしわもち監督の後に監督になったのだが、後に、ごまだんご監督が来たので、その後はコーチ兼バス運転手を務めている。
 ごまだんご元監督 くさもち監督の後を継いで、春の甲子園優勝を成し遂げた、ある意味名監督。
 むぎもち前監督 元調味義塾監督で、5連続敬遠など勝つためにはなんでもやる監督。いざ雇ってみたら大したことなく。夏の甲子園大会敗退で消えてもらった。
 せんべい監督 現監督。当校で甲子園大会は未経験なので、何とも言えないが、何となく期待が持てる。

以上、12人で語ってもらいます。

「私が中共ドラサンズのオーナー、犬島です。よろしくお願いします」
「(一同)よろしくお願いします」
「今日は皆さんと忘年会で美味しい酒と手羽先がやれると思います」
「(一同)そうなると思います」
「一昨年の8月の話しになりますが、うちの服部くんが「本業に影響のない範囲で3年ばかり高浪にボランティアをさせたい」と言ってきて」
「(服部曰く)懐かしい話ですね」
「なんだね、ボランティアって?と聞き返したら」
「(西沢曰く)倒壊高校のSAをやるって話しだったんですね」
「そうです。僕の母校のライバル校でもある倒壊のSAをやらせたいと」
「(杉下曰く)オーナーは赤日ヶ丘高校でしたか」
「左様です。で、何で倒壊やねん!とそのときは言いました」
「(一同)www」
「でも、服部が「オーナーは将来、立浪監督か福留監督が誕生したときには、球団の取締役に高浪を抜擢したいと思っているでしょ?」と言ってきて」
「本当の話しじゃないですか」
「本当の話しだから、いい勉強になると思って承諾しました」

「(くさもち曰く)つか、オーナーの話しなげーよ。はよ飲もうよ」
「そうですね、続きは乾杯してからですね」
「そそ、ところでここの世界の風来坊はオーナーのビルに建っているから融通利くんでしょ?」
「公序良俗に反しないのなら」
「じゃあ、ドンペリを2本ばかりいれましょうよ!」
「分かりました。店員さんに買いに行かせます」
「それでは、乾杯は現監督のせんべいさんにお願いしましょう」
「あ、せんべいです。春の甲子園は優勝狙います!ドンペリを待ちながら瓶ビールで乾杯!」

「(犬島曰く)それでは今まで振り返りましょう、西沢校長」
「服部くんと飲んでいて、うちって赤日ヶ丘さんと違って私学じゃん!私学ってことは金と頭使えば、甲子園の常連校になれるやんと思ったのがきっかけでした」
「ですね、うちの母校は県立だから、その辺が自由でないです」
「でも、我々には頭(頭脳)がない。で、高浪さんにすべてのアイデアを出してもらおうと言うことになりました」
「高浪くんを上手に使うってアイデアが出るだけ、うちの服部くんも馬鹿じゃないなぁ」
「で、高浪くんを呼んだら、今一番重要なのはITです!と言ってきたので、高津クリニックの高津医院長にアポ取って会いに行ったら、ここからはとんとん拍子で」
「高浪くんは優秀だな。来月からドラサンズの球団社長になってもらおうかしらんw」
「(高浪曰く)オーナー!いやです!w」

「次は昨年の夏の甲子園です、くさもちコーチ」
「先ほどはドンペリのお買い上げありがとうございます。酒しか興味がないくさもちでございますw」
「ドンペリもっと飲みますか?」
「ええ、喜んで♡」
「ところで野宮実業戦残念でした」
「飲み屋(違う)実業戦は本当に残念でした。1点差負けだったからな。あの夜は杉下GMと朝まで自棄酒でしたw」
「1年生エースのまーくんもスーパースター辛子明太子くんも良かったけど、生え抜きの3年生カサゴくんも良かった」
「頭もいいし、文武両道を地で行っていました」
「カサゴくんは僕の母校でもある早稲田に受かりましたか?杉下GM」
「一文に現役合格しましたよ。犬島オーナー、高浪さん、カサゴくんと全員学部は違うけど、先輩、後輩の関係です」
「だよね、僕はカサゴくんには複雑な感情を抱いている」
「何でですか?」
「本当はドラサンズでドラフト指名しようと考えていたのだ」
「でも、本人にその気はゼロで、プロ志望届も出さないし」
「そうです」

「次は今年の春の甲子園です、ごまだんご元監督」
「未だに優勝の味は忘れられません」
「ごまだんご元監督は無敵でしたからね」
「ありがとうございます」

「そして今年の夏の甲子園です、むぎもち前監督」
「いやー、ここにいる監督で唯一のボロ負け経験者ですから...」
「まあ、えんがわもくさやも攻略できた倒壊でも、まつたけは攻略できなかったと」
「打てないってことは、得意の5連続敬遠しても駄目ですからね」
「(荒木曰く)アボカドくんのドラサンズ6位指名おめでとうございます!杉下GM」
「ありがとうございます!彼は特待生ですし、大学進学は興味なさそうです」
「(犬島曰く)今年の3年生で、ハンバークくんはあんまり興味がなかったのですが、アボカドくんは興味がありました。キャッチャー、セカンド、ショートのどれも上手いって選手はプロでも貴重です」

「あ、話しは変わるのですが、放送部の中村くんがやっているYoutubeライブがめちゃくちゃ面白くて。EHKで放送している試合でも、音声だけはスマホで聴いています」
「(西沢曰く)私は生で観ていますw 最初、今では唯一の生え抜き2年生レギュラーの味噌くんが解説していたんですよね」
「そうそう、味噌くんもいい選手だけど、生え抜きなんですよね。プロ志願届出さないだろうな」
「出さないと思います」
「で、話しを戻すけど、今は燃える男ニコイチの星野弐個壱先生が解説で」
「そうそう、星野先生は今日いますよ」
「燃える男ニコイチこと、星野弐個壱です。よろしくお願いします!」

「(西沢曰く)話が逸れてしまって、恐縮ですが。来月からGM職は星野先生にやってもらいます」
「そういうことです。改めてよろしくお願いします」
「そして、4月から私西沢は東海学園の理事職に専念して、杉下教頭は校長になります」
「(一同)星野先生、杉下GMおめでとうございます!」

「話を戻しますが、このYoutubeライブをEHKの電波に載せることはできないかと、EHK名古屋放送局の海老澤局長相手に1年以上折衝を重ねました」
「(西沢曰く)あのEHKは難しいでしょ?」
「それがですね、先月やっと許可が下りて、春の甲子園大会から名古屋放送局の副音声で流せるようになりました」
「(一同)えー!」
「僕や高津先生などをゲスト解説で呼ぶのも問題ないと言われたのですが、もちろん無給でかつ、僕や高津先生などのビジネスに関係することをしゃべったら、放送事故扱いにするとは言われました」
「(西沢曰く)そりゃ、そうでしょう。でも、良かったです」

「で、話変わりますが、先日のライブ面白かったですね。星野先生」
「あー、ザコで有名な座古川高校?」
「そうです」
「1時開始の練習試合で最後照明焚きましたからね」
「ですです。4時間以上の高校野球の試合なんて聞いたことないですw」
「1回表の12得点で止めてやれよ。と実況の中村くんも言ってましたw」
「結局何点取ったんですか?」

「確か83点です」
「で、担々麺くんは完封、何本ヒット打たれたんですが?」
「確か2本、無四球ノーエラー96球でした」
「座古川の攻撃時間って30分もないやつですねw」
「(一同)www」

今年も高浪サンタがやってきた!

12月第3木曜日 世界の風来坊錦店にて

「杉下さん、一足早いんですが、クリスマスプレゼントがあります!」

とり天 2年生 投手 内野手
スキのない万能型野手。安定して試合で活躍できる。

「2年生なんですが、即使えます。ピッチャーとしては並みですが、二塁・遊撃でしたら、高校生トップレベルです」
「ほう、これは凄い。取りましょう」
「取りますか!誰を引退させますか?」
「もうプロパー2年生も3人しかいないからなぁ。しいたけくんにします」
「分かりました。日曜日から合流させます」

12月第3金曜日 イオンモールのコメヤ珈琲屋にて

「せんべい監督、と言うことでとり天よろしくお願いします」
「杉下GM、かしこまりました」
「今月からは以下のオーダーで戦いましょう」

2年目12月のオーダー
1 キス天 三
2 アジ一夜干し 右
3 辛子明太子 中
4 ビーフカレー 一
5 担々麺 投
6 キャビア 捕
7 とり天 二
8 ふぐさし 左
9 味噌 遊
- うに リリーフ投手
- 麻婆豆腐(キャプテン) リリーフ投手

「高校最強チームになりつつありますね」
「そうですね」
「では、しいたけくんにここに来てもらってください。説得させます」

星野新GMからLINEが

1月第3月曜日 杉下教頭の自宅にて

「杉下教頭、大変なことになりました。お電話ください」
「え?とにかく電話しないと」

「星野GM、どうされましたか?」
「サイコロステーキくんが走塁練習中に... ぶつっと」
「まさかのアレですか?」
「そうです、アキレス腱断裂」
「1年生なら待ってもいいけど、2年生じゃ...」
「引退してもらうしかないですね」
「そうですね、2軍から一人昇格させましょう」

白身魚フライ 1年生 内野手 外野手
野手能力D 特に欠点はない
投手能力F 永久に使い物にならない

「秋以降を考えたポテンシャル採用ですから、守れる守備位置が多い白身魚フライくんにしましょう」
「分かりました。サイコロステーキくんはどちらへ?
「今夜は病院に入院させました」
「分かりました。明日の朝、お見舞いがてら説得に行きます」

2月第2火曜日 倒壊高校にて

「杉下教頭!」
「星野GM、どうされました」
「やっと1年生でレギュラー張れる選手が出てきました」
「お好み焼きくんですか?」
「そうです。と言うことで、2月は以下のオーダーで戦います」

2年目2月のオーダー
1 アジ一夜干し 右
2 キャビア 捕
3 辛子明太子 中
4 ビーフカレー 一
5 担々麺 投
6 キス天 三
7 とり天 二
8 お好み焼き 左
9 味噌 遊
- うに リリーフ投手
- 麻婆豆腐(キャプテン) リリーフ投手

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