全体マップ

ここしばらく、自身の製作で足りなかったこと。

ノンジャンル人生です。
あっという間に7月になりましたね。この猛暑とどう付き合っていくか悩みどころです。

さて、noteに移ってから制作のことを初めて書きます。先日、半年間凍結していたツクールXP製フリゲTHE GOLDEN FRONTIERSの製作を再開しました。3年近く作っていたんですけど、1年半前から進捗が鈍化、中間テスト版を作って何人かに遊んでいただきましたが、半年前から製作が完全にストップしてしまいました。

進捗が鈍化した理由ですが、作れば作るほど、自分の目指してたテーマを見失ってしまったからです。最初の頃はノリと即興のアイデアによって作ってたんですが、最初の体験版を出した後にもっと良いものを作ろうと意気込んだ結果、「クオリティ」の高いRPGに仕上げたいという、自身の技術とは見合わない目標を建ててしまったんですね。

しかし作れば作るほど、整合性を取るのが苦しくなる。このゲームの持つ自由な部分と綿密な部分を突き詰めるほど、針の穴を通すような作業が待っている。そんな感じで消耗して、進捗の低下に陥ってしまいました。

で、半分諦めながら半年間VXAceで別のゲームを作っていましたが、ここ2ヶ月間で自分の気持ちを整理し、あらためてこのゲームを触ってみた時、何かが足りないような気がしました。

それは何かと考えた時、思い出したのは最初に出した体験版。触ってみた時、はっと気付かされました。

今製作中のものと比べると、マップグラはいい加減、足音はないし、UIはそのまま、バランスも練り途中。スキル習得やシナリオのリストもまだない。未完成の凡百なツクールゲーの延長線上なのに、刺さる。そこまで面白いわけでもないのに熱意を感じる。

体験版にはオープニングデモがあったんですけど、今更陳腐だと思って差し替える前に削除してしまったんですね。でもそこには「ワクワクする冒険心」といういちばん大切なテーマを表現しようという思いが見えました。そうだ、自分が表現したかったのはこれだ。それをはっきりと気付かされました。

そもそもなんですけど、本作は「人外種族」の冒険譚を描いた物語であり、元々メジャーにヒットするようなモチーフなわけでも何でもないんですよね。それをどうこねくり回そうが、当たらんものは当たらん。いつの間にか自分の書きたい物より、成功しなきゃいけないという意識が強く出てしまい、自分の首を締める結果になってしまいました。

違う、これは本来光の当たらないような種族のキャラたちが活き活きと世界を渡り歩く話であり、それを大衆向けにしてしまうのは本末転倒じゃねえか、という葛藤を経て、現在半年ぶりにこのゲームの製作を再開しました。

やっぱり作っていて楽しい。なんだかんだで針の穴を通すような製作をしていたおかげで、本来のテーマ自体からはあまり外れてなさそうです。クオリティ上げてしまった部分は、せっかくなのでありがたく使っておきます。半年間でスクリプトも少しだけ理解できるので重くなる問題があった歩行音も直していきます。

今は新しいオープニングを作っています。まぁ気負いはせず、自分らしい表現をしていきたいですね。では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?