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レトロゲーム格差社会、生き残りサバイバルレース

Switchで従来のバーチャルコンソールを対応しないことが正式に公表されました。出だしでVCが出なかった上、依然として情報が出てこなかったので、これは来ないだろうなと思っていたのが的中していました。PS4にもアーカイブが来ていないため、業界そのものの流れだとは思います。

今まで継続配信されていたものの、元が取れているのかは謎でしたので、どこかで区切られてもおかしくはないと思っていました。また、よく指摘されている「勢いづいているインディーズゲームの市場に水をささない」ためということも理由のひとつでしょうか。

一方ロックマンなど旧作コレクション作品やミニSFCなどのコンパクトハードのヒットから見ても、レトロゲームの人気は下火どころか加熱しています。セガに続き、ちょうど今日ネオジオミニが発表されましたし、ソフトを内蔵したゲームボーイの噂も聞きます。PS4ではリマスター作品も盛んに出ています。

VCやアーカイブスではたくさんのゲームを抱えていても、フルHD&ユーザビリティが進化した今の時代にそぐわない部分もあり、画面対応や親切な機能が付いたコレクション系に比べると見劣りしてしまいがちです。地味にひとつひとつ配信するより、大々的に宣伝して最適化されたゲームを売ったほうが、プレイヤーも売る側もお互いのためになるでしょう。

しかしこうなると気になるのが、「コレクションにもリマスターにもされない作品」を遊ぶ機会が失われることです。圧倒的多数に支持されているゲームなら別の形で売られるでしょうが、そこから漏れてしまった作品は陽の目を見なくなってしまいます。ただでさえVCはハードが変わるたびに出るゲームが絞られてきたため、レトロゲームでも人気なゲームとマイナーなゲームの遊ぶ機会の格差は広がっています。

最新のハードで一括で遊びたいのはゲーマーの夢ですが、元が取りづらいサービスが続くなんて甘いことはありません。なので好きなゲームが配信されることを祈るか、遊ぶ機会を自ら用意するかのどちらかになります。

個人的に買ってよかったと思うのは、ポケモンの話でも紹介したNewニンテンドー2DSです。3DSは現在ゲームボーイソフトを配信している唯一のハードですし、ファミコン・ゲームギア・PCエンジン(少数)をカバーしています。カートリッジさえあれば、前世代のDSのゲームも遊ぶことが出来ます。なぜ数々ある3DSの中でNew2DSなのかというと、まずNewなのでスーパーファミコンのゲームも遊べること、立体視が必要ないこと、重量が軽いこと、大画面で遊べるので、レトロゲーを手軽に遊ぶのに適正が高いです。安価な上、しばらくはサービスが続きそうなのも強み。

機会が失われると聞くと、むしろ収集心に火が点くのがゲーマーの性です。これを機にVCやアーカイブ、または中古品を漁ってみるのも悪くないと思います。すべて遊びきれるかという問題もありますが、ゲームで遊ぶよりも収集そのものを趣味にするのもひとつの選択です。そもそも遊びきれないほどゲームがたくさんあるからこそ、レトロゲームへ惹かれる気持ちが高まっている側面もあるのですから。

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