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よりみち

約3ヶ月前、4年間の1人暮らしを一旦辞め実家に戻った。

1人暮らしの頃の私は職場と家が同じ敷地内にあった為、通勤時間徒歩1分という環境に暮らしていた。

実家に戻った私は晴れた日は自転車で20分くらい、雨の日は徒歩とバスで30分くらいかけて通勤している。

通勤時間が長いほど幸福度が下がるとも言われているけれど、実家に戻って通勤時間がないことも良くない気がした。むしろ通勤時間があることに新鮮さもあって今は楽しんでいる。

以前、読んだ論文にはバスや電車通勤の人に比べて徒歩や自転車で通勤する人はストレスが少ないと言うような研究結果も書かれていたから単純に通勤時間だけで幸福度が変わる訳ではないと思うけれど通勤時間が長い人が幸福度が下がる理由には通勤・帰宅ラッシュによる混雑でパーソナルスペースを確保できないストレスや遅延など自分ではコントロールできない状態に巻き込まれるストレスが挙げられていた。

高校の頃、私はそのラッシュのストレスであえてめちゃくちゃ早い電車に乗ってラッシュを避けたり、病気の症状のせいもあったけど江戸時代の人のように10kmの距離を歩いて下校したりしていたからきっと同じように今も電車での通勤だったらストレスを感じていたかもしれない。

私が1人暮らしをしていた頃、通勤時間徒歩1分という環境はギリギリまで寝ていられたり家事を朝めいっぱいできることや仕事で疲れた時すぐに家に帰って休めるなど良いこともあった。

その反面、仕事が終わって、「今日のあの対応はあれでよかったかな。」とか「もっといい方法があったかな」とか色々振り返ってる間もなく家に着き、家まで仕事の事を持ち帰って消化しきれないまま次の日を迎えていた。

ギリギリまで寝ていられるメリットから夜更かしも増えた。そうなると朝起きてすぐに仕事とという体も心も起き切っていない状況で仕事モードに切り替えるのにエネルギーを使った。

実家に戻って適度な距離が出来た事で色々と帰り道、消化できる時間が出来たり、朝一番に体を動かすことで低血圧の私にとっては良い感じに体も起きてきて血圧も上がってきたり通勤時間の間に心の準備も仕事モードに切り替わり朝礼のときの心身の状態がすこぶるいい事に気づいた。

そして明日は何時に出るからこの時間に起きるからと意識が向き、夜もきちんと寝ようと生活リズムも整い始め、自分の身体を大事にするようになった。

その日の気分によってバスに変えて読書や好きな音楽を聴いて通勤したり自転車で爽快に通勤したり通勤に楽しみもできた。

最近はあえて何個かあるルートの中でも一番の激坂コースを自転車で行きそのてっぺんでの景色をちょっとながめてから職場に行くコースがお気に入りだ。

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1人暮らしをする時は、自分から求めて職場と同じ敷地内に暮らすことを決めたから後悔もないしそれによってたくさんの経験もできた。けれど実家に戻り、通勤ラッシュを避けた通勤方法での適度な通勤時間は私にとって結構、健康的な事に気づけた。

そして

先日こんな記事をシェアしてもらった。

思えば私は小学生の頃から帰り道は毎日違うルートで寄り道ばっかりしていた。

今日も久々にまだ日が落ちる前に仕事が終わり帰る前に「まだ夕日が間に合うから今日は夕日が綺麗なあのコースで!」とか思っていたり、実家に戻ってから今日はあのカフェに寄ってから帰ろうとか海に寄ろうとかまっすぐ家に帰る日はそうそうない。笑

でもそんな毎日のちょっとした寄り道のワクワクがわたしの小さな幸せなんだろうな。

これからも小さなワクワク大事に生きよう。

読んでいただいて、ありがとうございます。 自分のために書いた文章が 誰かの心にも何か残ったら嬉しいです。