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2022年 今年刺さったベスト 舞台配信他編

昨日ささっと映画ベストの記事の筆がのったので、調子に乗ってもういっちょ、書いてみます。
ひとこと感想、ひとことで済んでない上に多少のネタバレありですが、よろしければどぞ。

刺さった舞台 配信他

1位 劇団☆新感線『神州無頼街』

有り難い事に、ずっとぐずぐずしてた私が、観やすいチャンスを得ました。地方巡業万歳!
久しぶりの観劇嬉しくて、地元特権行使し、前方どセンター席確保しましたよやったね!!!
こんなに生芝居に生歌が楽しかったと、久しぶりに思いましたね。のっけから草臥、歌う歌う。永流、きらーん。劇団員さんの魅力も凄かったです。お梅さんの歌、最高。オペラ座パロに爆笑。
春のこの芝居を観たのをキッカケに、配信・ゲキシネ・ライブビューイングを観始めたので、記念的作品にもなりました。

観てから戯曲読む、という楽しみも増えました。

2位 高橋一生『2020』大千穐楽配信

神州無頼街観た後は、芝居観る筋肉 (概念) が復活してきたので、躊躇してた重たい芝居を観たい欲が出てきました。ので、思い切って観た内のひとつです。
今、このタイミングで観ることが出来てよかったですね。タイムリーな話題でした。ま、芝居とはそもそもタイムリーになりがちですが。
高橋一生の魅力とダンサーさん、大掛かりな舞台装置。合わさって、凄いもの観せていただきました。
後日新潮で戯曲も読みましたが、読んだ印象以上に凄いものになってました。この舞台を、作り上げた人達全てが凄い。

3位 NODA・MAP『フェイクスピア』放送

重たい芝居観たくなっちゃったシリーズ2弾。ぶっちゃけ、こちらが2020より先だったと思います。
元々は、どうせ観られないならと、新潮で戯曲読んだら、観たくてたまらなくなっちゃった舞台。導入のリアルからフィクションへ、フィクションから過去の事実へ。フィクションだから語れるノンフィクションへの重みに唸りました。観られて良かったです。
野田秀樹さんの書く戯曲は読み応えあって面白い (たまにバッドエンドのダメージをめっちゃ食らう) のですが、舞台になったら、より魅力的でした。高橋一生は勿論、橋爪さん達ベテラン勢も凄く、前田敦子の星の王子様がキラッキラな魅力で個人的には好きでした。

番外 ええもん観た大賞 劇団☆新感線『薔薇とサムライ2 海賊女王の帰還』

神州無頼街キッカケに、折角ならカッコいい古田新太さん観たいわ、秋の公演友達と観ようと、一念発起で上京しました。
結果的に、天海祐希凄かったです。(待て待て)
怪盗紳士の男装 黒燕尾服を生で観られたのは宝物です。短髪きりっと輝いてるぅ。
ワイルドな歌い方、ウィンク、イチコロですね!!!
古田新太はマクシミリアンと話してる辺りが好き。勿論、早乙女友貴の扇子の日舞と殺陣、藤田ニコルのマント翻した王女っぷり、吟遊旅団3人組の歌、最高。
ラスト、白い衣装で見栄を切った古田新太と天海祐希の、衣装のキラキラと照明、何より存在感が合わさって、発光してるくらいにキラッキラに輝いていた事は、黒燕尾とトート衣装と共に、忘れないでおこうと思いました。 (部屋にパンフレットの付録ポスターは貼りました、美しい)

この後は順位つけられないので、思い出した順のひとこと感想

舞台『千と千尋の神隠し』千穐楽配信×2

上白石萌音版、橋本環奈版、どちらも良かったです!ほわっとした魅力の萌音ちゃん千尋、輝くパッション環奈ちゃん千尋、どっちも好きって、ダブルキャストだと珍しいなぁと。
勿論、映画の良さを舞台に最大限創り替えた、幻想的な世界観は素晴らしかったです。お湯屋のアンサンブルの歌が、舞台ならではの魅力でしたね!
終わりが、原作映画の一歩先を観せてもらった気がして、心に残りました。

劇団☆新感線『髑髏城の7人 月 上弦の月/下弦の月』アマゾンプライム

劇団新感線を観るようになって知りました、ワンコイン投入 (概念) すれば、過去作が1本観られる!!!
で、神州無頼街のライブビューイングの前に、(行ったんかい) 予習?復習?兼ねるかわからないけど!観ました。
いや、髑髏城は昔、ゲキシネで若髑髏観たんですよ。小栗旬主役、早乙女太一の切な美しい闇堕ちの。(言い方)
ストーリーは知ってる、その上で、今度は天魔王化した早乙女太一の、「六欲天はご存じか?」に痺れました。なんて声に出して読みたい日本語。(これが原因で月髑髏の戯曲買った)
冒頭の一歩踏み出す脚の曲線美。ダンス、カッコイイ!!凡そ人間業と思えない手の返しでしたね。
長くなりそうなので、後は主役陣だけ感想を。
カラッと人懐っこい笑顔とシャープなシリアスを持ち合わせた、ダイナミックな動きが魅力の福士蒼汰捨ノ介。クライマックスの殺陣で、これは勝てる!と思わせてくれるドヤっと自信の笑顔が良いっすね。
一方で、追い詰められたシーンで、繊細な辛さを観せてくれた宮野真守捨ノ介。全体的に安定感のある芝居の中で、心の揺れが胸に響きましたね。

ついでに神州無頼街で感じた事の追記をひとつ。超語弊のある個人的な印象として、今まで私、声優宮野真守の真骨頂って闇堕ちの芝居だと思ってたのですが。(めっちゃ語弊ある) 違うなと。無頼街のこの2人組、めっちゃひとがいいんだなと。端々から滲み出るひとのよさが、魅力なんだと。仔犬系懐っこいひとのよさ永流、適当な様でひたすらに優しいおひとよし草臥。だからこそ、ラストシーンが沁みる舞台になりました。当て書き台本の良さですねぇ。

劇団☆新感線『髑髏城の7人 花』アマゾンプライム

話し逸れたので戻りましょ。
こちら所謂、花髑髏ですね。主演は若髑髏と同じく小栗旬。蘭兵衛は山本耕史。そう、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の親友コンビが、ほぼ性格逆転で登場するという面白さ。女たらしチャラっと適当な小栗旬捨ノ介、真面目に冷静に丁寧に闇堕ちする山本耕史蘭兵衛。…うん、この親友コンビは真面目な方が冷静に闇堕ちする宿命なのか。最後の時以外、狂気的な面は見せないからね、この蘭兵衛。鎌倉殿で、もし小四郎と平六が逆だったらというIFストーリーとして愉しむのもまた良し。(黒い愉しみ方)
月髑髏に引き継がれてるあれこれも見受けられて、面白いです。まだ鳥と風、観れてないので、来年は観たいですねぇ。

劇団☆新感線『狐晴明九尾狩』ゲキシネ

映画版でダイナミックに観る、新感線!良いっすね!オープニングのキツネダンス (ティンティンな野球の応援では無い) が、妖艶で何度でも観たいです。あの安倍晴明が、目の前に!感が凄い素敵。ハラハラ展開、化かし化かされ。ラストの余韻。
傾奇者な悪平太、竜星涼。やっぱりこういう役がハマり役なので、この感じで沢山活躍観たいですね。

劇団☆新感線『偽義経冥界歌』放送

鎌倉殿前から、元々人気がある義経。正しい歴史をよく知ってるからこそ、意表を突かれる展開、お見事です!
その中で藤原さくらちゃんの弾き語り歌が、切ない余韻で良いのですよ。
バカだけどバカじゃない、真っ直ぐな主人公九郎な生田斗真。すぐ死んで白塗りでもお綺麗。鎌倉殿で、源の なんかムカつく仲章になるのが信じられない笑。どちらも同じ、顔はいいのに。
結構奥州藤原氏にスポット当たってるのも珍しいのでは?りょうさん巫女と山本カナコさん側仕えの関係も良き。

劇団☆新感線『薔薇とサムライ』アマゾンプライム

こちらもワンコインでめっちゃ楽しい劇団新感線。この時も出てたカノーラ含む吟遊旅団が、そのまま引き継いで出てくれてるのが胸熱なのですよ。薔薇サムでアンヌに守られててた仲間が、薔薇サム2で時を経て助けに来るんですよ、グッと来ません?!そりゃ女王になる前からずっと知ってますよ!
勿論、五右衛門とアンヌはいいコンビ。キャラ濃いシャルル。ポニーちゃんも好きだったなぁ。

いきなり本読み『散歩する侵略者』放送

偶然観た放送で、公演自体は2020年のようです。詳細コピペすると、
「#いきなり本読み in東京国際フォーラム」
司会・演出 #岩井秀人 
出演 #松たか子 #神木隆之介 #後藤剛範 #大倉孝二 
使用戯曲 #前川知大「#散歩する侵略者」
 
私、振り付けしてる所や稽古に居合わせるのが大好きなんですよ。ゼロから1が、無から有が創られる瞬間が、わくわくしませんか。
そんな瞬間を、舞台から客席へ観せてくれる激アツ企画。
脚本の役柄を取っ替え引っ替えして、読み進めていきます。
神木くんの、1発で正解繰り出す上手さに唸ってたら、最後に松たか子と名バイプレーヤー大倉孝二の2人芝居に、胸を打たれました。これまだ本読みよね?!?!
本読みなせいで、脚本の最後までは読まずに終わる生殺し感。くう〜っ、これも良さではある!

以上、観た感想書き連ねでした。
今年はこれだけ観ていて、中川大志主演の歌妖曲と、s**t kingsのROOMIES、三谷幸喜のショーマストゴーオン、観たかったという。来年の配信や放送を期待している年の瀬です。
 
今年の収穫は、舞台を観た後、タイトルをハッシュタグで探すと、色々な人の感想が出てきて、多角的な視線が得られた事ですかね。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の感想がキッカケかもです。鎌倉殿は割と舞台に近いお芝居だったので、余計、舞台を観るハードルを下げてくれたのかもしれませんね。そりゃ、年明けから舞台芝居観てれば、生の舞台も観たくなるか…。

来年もいい芝居が観たいなぁ。

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