うつになったから乗り越えられた「わたしの課題」
等身大のわたしが生んだキセキ〜両家顔合わせ〜
うつになってよかった、とは思わないけれど、
うつになったから、乗り越えられたものもあるなぁと思う
等身大のわたしで生きていくということ。
うつの治療を通して、その覚悟が決まった。
等身大のわたしを受け入れて生きていくというのは、とても困難だった。
自分が目を背けたいと思っている部分も含めてわたしだけど、受け止めたくないんだもん、そんな部分。
わかるよ、その気持ち。痛いくらいにわかる。
完璧な自分でいたいんだよね。
そつなくこなして、器用でスマートでいたいんだよね。
そんな自分の気持ちもまるっとうけとめるの。
湧き起こるどんな気持ちであっても、絶対にNOと言わないこと。
自己受容が進んでいくと、心の中にある願いに気づくようになるんだよ。
その願いをひとつずつ順番に叶えていってあげるんだあ。
周りの人たちのサポートをありがたく受け取って、頼る勇気をもって、お願いしながら、少しずつ進んでいくんだよ。
そうすると振り返ると本望に従って生きているなぁって思えるから。
そうしたらね、こんな未来訪れるはずない!!
けれど訪れたらいいなぁなんて思っていた理想が急にとんとん拍子に進んで行ったりするんだからね。
わたしは今とてもホッとしているの。
やっとこの日を迎えることができたんだよね。
両家顔合わせの父親version
ようやく入籍に向けてまたひとつ、わたしなりのケジメをつけることができたと思っている。
筋を通すまでに3年以上の月日が経った。
ずっと待っていてくれたパートナーのご家族へようやく紹介することができて、本当に嬉しかった。
わたしの両親は4年前から別居していて、父とは距離を置く生活をしていた。
両親が別居する前から、家族内は冷え切った状態だった。
別居後は脆かった関係性が一気に拍車をかけて、崩落していった。
父の発する言葉のひとつひとつを肯定的に受け止めることができない状態だったものだから、拒絶することでしか自分を守る術をもたなかった。
当時20〜25歳くらいは、物事の事実とそれに対するわたしの解釈に大きな乖離が起きていたものだから、すべて悪い方へ捉える思考の癖があった。
父を悪者に仕立て上げることで、自分の本当の課題と向き合うことから逃げて摺り替えていたのだろうな。
当時はその方法でしかやり過ごせなかった。
2回目のうつを通して、自分の課題ととことん向き合ったことで、自分の心の願いに気づいた。
父からの愛情を求めているということに。
本当は父のことが大好きでたまらないという気持ちにようやく気づいて、そしてその気持ちを認めることができるようになったとき、父との関係が修復された。
長年心に眠っていた気持ちに気づかせてくれたパートナーと、パートナーのお義父さんに感謝の気持ちでいっぱいだ。
うつを治していく過程を通して、自分をはじめパートナー、家族、友人との向き合い方が根本から大きく変わり、ちょっとのことで揺らぐことのない地盤ができあがった。
土台が安定してきた時、長らく滞っていたことが、すっと流れていき清々しかった。
焦らずに、ひとつひとつ目の前にある障壁と正面からぶつかって対峙して、乗り越えていったから、得られた景色だったのだろうな。
今まで父を紹介できなかった理由は、わたし自身が父の言葉ひとことひとことが消化できないでいたものだから、それを周りの人にもされたら堪らんと思って会わせることを躊躇していたんだと思う。
けれど今はもうそれは気にならなくなった。
わたしはわたしだし、父は父だから。
自分自身をありのまま受け入れたから、他者受容のキャパシティが少しずつ広がりを見せているのかな、と思っている。
両家顔合わせの場でも、店主相手に、あ、今悪ノリしすぎたかも!とか一瞬思うんだけど、まぁそれもあっていいか。それも含めてわたしだしって、
割り切ることができるようになってきたら、どんどん心地よくなって、幸せな時間を過ごすことができた。
ここまで自分を受け止めることができるようになれたこと、盛大な拍手を送ってあげたい。
どん底にいたわたしを、見守って支えて励まし続けてくれていたパートナー、母、妹、お義父さん、お義母さん、友人にもっと、もっと感謝の思いを伝えなくっちゃ。
昨年の11月には4年ぶりに父と共同生活をした。
今年の年末年始もともに暮らしている。
4年前には到底信じられなかったことだ。
それが現実になった。とても、とても幸せだ。
うつを乗り越えた先に、わたしにフィットした生き方が今くっきりと見えている。
実像にすっぞ!
全細胞にこの生き方を浸透させっぞ!
肩肘張らずに、堂々と胸を張って
わたしらしく生きていったらいいぞ!
等身大のわたしで生きようって頑張っていたフェーズをクリアして、いまは、等身大のわたしでいる時間が一日のほとんどを占めているから身も心も健やかである。
こうやって生きていったらいいんだね。
人生における自分の課題、これにてひとつクリアかな。
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