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放棄竹林でつくる竹あかり

今回は、解決案の第2弾として挑戦した竹あかりについてご紹介します!
解決案の第1弾として実施した、竹カップを使ったイベントについてはこちらでまとめています。

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私たちノンブランド小田原は小田原の放棄竹林問題について、何かできることはないかとずっと考えていました。去年の12月のミーティングから始まり、約半年間、竹伐採を体験したり、放棄竹林について詳しい方からお話をお聞きしたりしてきました。

放棄竹林という課題に対して、どう活動してきたのかを、竹あかりを通してお話していきたいと思います✊

なぜ竹あかりなのか

実は、竹あかりづくりのきっかけは、ノンブランド小田原のSNS上で、放棄竹林問題の解決案を考え中だと議事録を公開したことでした。(その議事録はこちら)
この発信を見てくださったデニムマンの新倉さんから、「みんなの想火」という竹あかりイベントを開催されている金子さんを紹介していただきました。🙏✨

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「みんなの想火」とは全国各地で竹あかりを一斉に灯すイベントで、金子さんは湘南(平塚)での開催を担当されている一人でした。金子さんは通年では七夕祭りで使用された竹を利用して竹あかりを作っていたところ、コロナで七夕祭りが中止となり、竹あかり用の竹を探していらっしゃいました。

そこで、新倉さんが、小田原の放棄竹林を利用できるのではと、ノンブランド小田原と金子さんに声を掛けてくださり、小田原の放棄竹林で竹あかりをつくることになりました!

私たちノンブランド小田原は、放棄竹林解決案として、竹あかりのワークショップや、販売も候補として考えてきました。

しかし、竹あかりについては、まだまだ知らないことが沢山あるため、まずは竹あかりを知ること、私たち自身が竹あかり作りを体験ことが必要では?と考えました。

その後、金子さんと相談を重ねた結果、ノンブランド小田原が小田原の放棄竹林で作った竹あかりを、7月22日に開催される「みんなの想火」の竹あかりの一つとして、平塚で灯していただくことになりました🙌🏻

竹あかりの作り方

竹あかり作り方はノンブランド小田原メンバーが金子さんの元へ伺い、丁寧に教えていただきました!
そんな竹あかりの作り方を、以前ノンブランド小田原のFacebookでした投稿を、さらに詳しくしたものがこちらです👇👇

①事前に竹を調達します。
私たちノンブランド小田原は、あきさわ園の秋澤さんにご協力いただき、放棄竹林から竹を三本調達しました。

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②鉄パイプを使い、両側の切断面から叩き割るようにして節を取り、中を空洞にします。
鉄パイプの丸みもあり、上手く節を抜くことができます。

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③事前に用意していただいたデザインシートを、できるだけシワにならないようにセロハンテープで貼ります。
筒状の物に紙を貼る作業は予想以上の難しさです。

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④貼り付けたデザインシートに沿って、ドリルの直径を変えながら、穴を開けます。
開ける穴のサイズによってドリルを付けかえるため、穴を開ける順番を試行錯誤しました。

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⑤ひたすら穴を開けまくります。
集中力との勝負です。
ここで当日はタイムオーバーとなってしまいました😭

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⑥後日金子さんに残ってしまった穴を開けていただき、デザインシートを剥がし、ライトを入れてもらったものがこちらです!!

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「穴の空いた竹」だったものが、「綺麗な燈」に姿を変えていました!✨✨
とても感動して、竹のポテンシャルにわくわくしました。

イベント設営

設営は炎天下の中、湘南ベルマーレひらつかビーチパークの砂浜で行いました。

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7月22日に点灯される竹あかりは、金子さんが昨年のクリスマスに使用したものと、地元小学校中学校の生徒さんが作ったもの、そして私たちノンブランド小田原が作ったものでした。
これらの竹あかりは、すべて平塚や小田原の放棄竹林で採れた竹からできていました。

7月22日のイベント当日は、そんな竹あかりが道路から砂浜までを柔らかく案内してくれるようになっています。

点灯されたメインの竹あかりがこちらになります✨✨
ノンブランド小田原が作った三本の竹あかりのうち、二本がセンターの竹の両サイドにあります!

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電飾だけでは感じられない、あたたかみのある灯でした。

最後に

今回の竹あかり作りを体験したことによって、放棄竹林の解決案として、単に伐採するのではなく、竹を再利用する可能性を再発見することができました。
この気づきは、このnoteでご紹介した竹あかりだけでなく、放棄竹林解決案第一弾の竹コップでも体感できたものです。

また、放棄竹林について考えているとき、大きな課題に対して、私たちができることはとても小さいことで、意味なんてあるのかと立ち止まってしまいそうになりました。

しかし、放棄竹林の課題を知ることで、今まで意識してこなかった竹林のことや、身の回りの素材に目がいくようにりました。こうした変化が放棄竹林のように、大きな課題を解決する第一歩なのだろうと思えました。

今後も放棄竹林のように、小田原の新たな課題にチャレンジして、様々な視点とアイデアを増やしていきたいと思います💪


文章:もも




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