見出し画像

サラリーマンの資産運用 第4回 投資信託のパフォーマンスに大きく影響するモノ。

 今回は、投資信託のパフォーマンスに大きく影響するモノについて、お話しします。

 結論から言うと、手数料です。投資信託で言うと、[信託報酬] がそれにあたります。

手数料が高いと、いくら高いパフォーマンスで運用しても、利益が出ないのです。

投資信託を選ぶ時、投資対象と手数料について考える事が重要になります。

 手数料が高めの商品は、コモディティ(モノへの投資)やターゲットイヤー(株式や債券の割合を変更して、年齢に応じた資産運用を目指すと言うモノ)などです。

私は、株式以外購入すべきでないと考えているので、株式についてお話しします。
 (*株式を選ぶべき理由は、第2回の記事をご覧下さい。株式と債券を購入するバランス型を購入すべきでない理由については、またの機会に触れたいと思います。)

では、株式の投資信託の手数料についてです。

株式の投資信託は、一般に、インデックス型とアクティブ型に分類されます。

簡単に説明すると、インデックス型は、市場と連動した動きをするタイプ。アクティブ型は、市場を上回るパフォーマンスを目指ざすタイプ。

アクティブ型は、ファンド マネージャーが企業を精査・分析して、投資先を選ぶため、手数料もインデックス型に比べて高くなります。

一見、アクティブ型の方が良いのではないかと思いがちですが、実際のところ、アクティブ型の半分以上がインデックス型を超える運用成果を上げていないのが現状です。
 仮にアクティブ型で、インデックス型以上の成果を上げたとしても、高い手数料を引かれる事を考えると・・。敢えて、アクティブ型に投資する必要はないと思います。

 呼び方は違いますが、よく巷できく、「おまかせ運用」なんてモノも、投資先の選定に手間をかけているので、手数料は高くなります。

また、インデックス型は投資地域によっても手数料が変わってきます。
手数料が安い順に

1.海外先進国(全世界型もここに含まれます)
2.日本国内
3.新興国

では、実際の全世界型の銘柄で比較してみたいと思います。楽天証券イデコの商品 国内外株式の2つの銘柄で比較します。

●インデックス型
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
信託報酬:0.199%
●アクティブ型
セゾン資産形成の達人ファンド
信託報酬:1.54%

上記を比べると分かりますが、アクティブ型は、インデックス型の7倍以上の信託報酬がかかります。

参考までに、最近CMでみる「ウェルスナビ」ですが手数料は、年率1%+所有している全銘柄の信託報酬です。

(*信託報酬は、微々たる額なので、イメージしづらいですが、毎日、掛かります。)

 手数料について、付け加えておくと、
ニーサやイデコ口座は、開設する場所によって手数料が違います。
 現在 ネット証券(SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券etc)では、口座管理費用は、無料が主流です。
 ちなみに、ネット証券の方が信託報酬の安い銘柄が多いのです。参考までに・・。

何度も言いますが、投資信託を選ぶ時、投資対象と信託報酬(手数料)は、重要です。必ずチェックして購入しましょう。
 手数料を微々たるモノだと、侮ってはいけません。数年後、あなたの資産に大きな違いを生むのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?