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サラリーマンの資産運用 第5回 選ぶべき投資信託の紹介

 これまでの記事で、全世界型株式インデックス ファンドにイデコやニーサ口座で積立投資する事をオススメしてきましたが、
「実際、どの銘柄を購入したら良いの?」と言う事で、いくつかオススメ銘柄を紹介したいと思います。
では、早速。

1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
信託報酬 0.1144% 基準価額16302円(3/30)
ベンチマーク MSCI
投資先約70%が米国
投資先上位銘柄
1.アップル2.マイクロソフト3.アマゾン4.アルファベット 5.テスラ 6.エヌビディア 7.メタ

  2. 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
信託報酬 0.199% 基準価額15981円(3/30)
ベンチマーク FTSE
投資先上位国
米国 約60% 日本約6% イギリス約4%
投資先上位銘柄
1.アップル2.マイクロソフト3.アマゾン4.アルファベット 5.テスラ 6.ユナイテッドヘルス・グループ 7.ジョンソン&ジョンソン


 3. SBI・全世界株式インデックス・ファンド
信託報酬 0.1102 基準価額 15557円(3/30)
ベンチマーク FTSE

 3銘柄とも、信託報酬(手数料)が安い全世界型株式インデックス ファンドです。
 楽天全世界は、信託報酬 0.199%で他の2つよりも若干高めですが、楽天全世界は、世界最大級の運用会社バンガードの投資信託になります。簡単に言うと、投資信託会社が投資信託を購入しています。
 SBI全世界も、全体の60%バンガードに投資しています。
 このバンガード社の創業者ジョン ボーグルは、世界で初めて、個人投資家向けインデックス ファンド設立させ、「インデックスの父」と言われており、信頼のおけるファンドです。

 次に投資先ですが、「あれっ」と思った方がいると思います。
 そうなんです。全世界型と言いつつ、60%以上が米国でしかも、投資先の上位の会社は、アップル、アマゾン、マイクロソフトなどのアメリカの企業です。
 このアメリカの巨大IT企業を総称して、GAFA-M{グーグル、アマゾン、メタ(フェイスブック)、アップル、マイクロソフト}といいます。これからの会社は、アメリカの企業ですが、世界中で活動するグローバル企業で、5社の時価総額は日本で上場している全ての企業の合計を上回ります。
因みに、最近話題のチャットGPTですが、マイクロソフトが多額の出資をしています。

そこで、極端な話し、全世界型でも殆どがアメリカの企業なら、アメリカに投資すればよいじゃないか!!

 そんな方には、
● eMAXIS Slim 米国株式(s&p500)
信託報酬0.0968
基準価額18735円(3/30)
●楽天・全米株式インデックス ファンド
信託報酬0.162%
基準価額18923円(3/30)

をオススメします。
信託報酬も全世界型よりも安くなります。

また、「もっと自分で投資先の割合を決めたい」と言う方には、


●eMAXIS Slim先進国株式インデックス
信託報酬0.1023%
● eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
信託報酬 0.154%
● eMAXIS Slim新興国株式インデックス
信託報酬 0.187%
*新興国(中国、インド、韓国、台湾、ブラジルetc)

 上記の3銘柄で割合を設定するのも良いかも知れません。eMAXIS Slimは手数料が安いのでオススメです。
 先進国、日本、新興国について簡単に説明します。
●先進国・・手堅い投資先です。全世界型と同様に、GAFA-Mがメインの投資先になります。
●日本・・これから少子化が進み経済成長が鈍化するのではないかと言われています。自国なので為替の影響を受けません。 世界的なインフレで各国が利上げをする中、金融緩和を継続しているため、株価は、もっと高くても良いと個人的に思いますが・・。
●新興国・・今の所、新興国の中心となるのが中国で、政治的に不安定な所がありますが、中国版GAFAと言われているBATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)を中心に大きな成長を遂げています。ただ今後、数年前まで一人っ子政策をしていた影響で少子化が加速しそうです。
 次に注目する国は、インドで、2000年問題で注目を浴びて、今後の発展が期待されています。人口でも、2027年には中国を追い越して、世界1になると言われています。
 新興国への投資は、不安定な側面があり、値動きがもっとも大きいのが特徴です。

 経済に興味を持って、自分なりに、今後の世界経済の行方を考えて、投資先の割合を決めるのも、面白いかもしれません。

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