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18/40の感想「やはり赤子1人にあれくらいの人手が必要だよね…」

「18/40〜ふたりなら夢も恋も~」を、途中から全く別の視点で見続けてしまった私。
タイトルの通り「やっぱり赤子1人育てるには、あれくらいの人手が必要だよね…」である。
「あれくらいの人手」とは…

  • 常に寄り添ってくれるパートナー(瞳子)

  • 全面的に味方になってくれるジジババ(市郎・貴美子)

  • 超理解ある優しい友人(世奈・留依)

  • 我が子ともども受け入れてくれる自分に惚れた人(祐馬)

  • 金銭的にバックアップして邪魔を一切しない人(康介)

しかも、広々して設備充実した住居。
理解ある職場。
仕事に支障が出ない程度しか熱を出さない健康な我が子。

もちろん、有栖の努力は素晴らしいけど、ぶっちゃけこれだけ整ってれば精神的に安定して子育てできると思う。

一方、日本の育児の現実は「ワンオペ」なんて言葉ができるほど孤独な戦い。
普通は自分が子を産む頃、友人たちにも育児や仕事で忙しいから、あんなに助けられないだろうし、パートナーの仕事が忙しくて育児家事する時間が少ないかもしれない。
そもそも、タワマンレベルの場所で育児できる人なんてごくわずかで、普通は赤ちゃんが泣けば近所迷惑かもと必死に泣き止ませようとし、物に溢れても収納がなくて途方にくれるし、全く現実は厳しい。

このドラマって、ちょっとシンデレラっぽいよね。
10代で妊娠して悩んでいるところで運命の人と出会いを果たし、幸せな生活を送るという…。
有栖は実家に戻ったけど、その後の生活が描かれていないのもシンデレラに似てる。
きっと、実家でバイトしながらの育児は、瞳子の家での生活とは全く違うものになるだろう。
友人も気軽に会いに来れる距離じゃないし。

そんな、意地の悪いことを考えてしまうラストだった。

そう。羨ましいのである。
あんな恵まれた環境で育児をしていた有栖が羨ましい!
「朝食はパンとフルーツでいい?」と聞いてくれ、オシャレカフェのブレイクファースト的なプレートを出してくれる瞳子さんが我が家にも欲しい!

あんな環境なら、少子化も改善するんじゃない?
そうだ!少子化対策のヒントがあのドラマにはたくさんある!
政治家よ!18/40を観るのだ!!!

なんてねー。

育児の苦しさって、やっぱり孤独感なんだよね。
夫が仕事で忙しいと、日中マジで1人で赤子の命を守らねばならぬ!的なプレッシャーで育児することになる。
赤ちゃんが泣き止まなかったり、体調が悪かったりしたときの不安よ…。
それも1人で抱え込み、自分と夫のために食事を作り掃除をしなければならないのさ。
育休の人は「仕事から取り残される孤独感」を持つかもしれない。

で、育児が孤独になるのって、社会にも原因があるんだよね。
「子どもうるさい迷惑」と社会が思っていると、育児はどんどん苦しくなる。

本当は「子どもは国の宝!産んで育ててくれてありがとう!いるだけで癒される!どーぞ泣いてください!癇癪起こしても全然OK!」的な社会になるべきなのにね。

育児中の親は、もっと世間からチヤホヤされるべきだと思うの。

以上!

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