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冬の休日の楽しみ【日々のこと】

毎年、冬になると休日は豆を挽いてコーヒーを淹れている。
夏場はアイスコーヒーが主で、たまのホットはインスタント。そろそろ11月なので、数か月ぶりにコーヒーメーカーで淹れてみた。

凡庸な豆を手頃なメーカーで淹れるだけですが、インスタントよりは全然美味しい。妻がお菓子を準備している間に、私がミルで豆を挽く。凡庸でも香るコーヒーの匂いは格別。休日の長閑さを引き立ててくれます。

二人でのんびりと沸くのを待って、淹れ立てのコーヒーをカップに注ぐ。
なんとなく違和感を覚えたが、穏やかな気分をそのままに私の一杯は注ぎ終えた。妻も穏やかでいたかったようで慌てることなく静かに声を出す。

「すっごい、こぼれてるよ。」

我が家のコーヒーメーカーは注ぐ時にコツがいる。
注ぎ始めは蓋をほんの少し上げないといけない。上げないで注ぐと蓋を伝ってコーヒーがこぼれ、上げ過ぎていてもそれはそれで別の所を伝う。購入時のレビューにも散々書き込まれていた「こぼれる」という欠点。何度となくこぼしては会得した絶妙な注ぎ方を久々のことで忘れていました。

注いだ1/3がこぼれて、テーブルがビショビショ。
とはいえ、こぼれ広がったおかげで、いつもにも増してコーヒーの香りが部屋を覆う。せっかくの長閑な気分を崩したくはないので、香りを堪能していると考え直す。しかも派手にこぼしたので、いっぺんにコツを思い出した。改めて注いだ妻の分は一滴もこぼれずにキレイにカップへと収まっていく。

少し失敗はしましたが、久々に淹れたコーヒーはやっぱり美味しくて今年の冬も休日が楽しみで待ち遠しいです。

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