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たまご狂騒曲【日々のこと】

最近、買い物係の妻が「高い、高い」と嘆いている。特に卵の値段が高いらしい。朝食にゆで卵を食べがちだった妻が「高くて気が乗らない…」と食べなくなった。食事係の私としても卵が使いづらくなっている。必ず1パックは卵のストックを置きたがる妻でしたが、食べない作らないでは必要が無いので値が戻るまでは「ストックを一旦休止しましょう」と決めた。ゆえに我が家では現在、卵は買い控え、妻は食べ控え、私は調理控えの状態にあります。

とはいえ長年の習慣、ついついストックを買ってしまう妻。先週、手付かずの高い卵が1パック、冷蔵庫の奥に現れていました。「安くはなかったけど不安になったから…」と妻。それは仕方がない。卵ごときでストレスを溜めては可哀想、どうぞ卵を貯めてくださいと思う。

ところが土曜日、出掛けたついでにと卵を追加した妻。しかも2パック。「今日は安かったんだよー!」とは妻の言い分。いやいやいやいや、違う違う違う違う。いや、いいんですよ、言っても何百円の話ですから。みっみちぃ話をしていると自分でも思います。でも、本末転倒というか矛盾してませんかと思う訳です。安いとはいえ値上がり前よりは高い卵。それが買い控え規制の我が家に3パックと端数。日持ちはしないから、気が乗らなかった卵を食べ捲ることになるよと私は言いたい。

「ちょっと多いよ。どうするの?」
「いいじゃん、茹でるから!いくつ茹でる?1パックは多いよねー、でも8個くらいはいっちゃう。いってもいい?」
「茹で過ぎても困らない?毎朝1個なんでしょ?」
「だーかーらー、お昼にあなたが食べてもいいし、夜の付け合わせに使ってもいいじゃん!せっかく買ったんだから、8個茹でるよー!」

こういう時の妻には勝てません。もうノっちゃってる… 些細な矛盾を気にしている私がバカに思えるほどに楽しそうである。つまらない理屈が感情に押し切られた形です。ということで、我が家の買い控えは敢えなく崩壊。妻の食べ控えはノリノリで撤回。調理控えの私は、土曜日にお好み焼き、日曜日にオムレツを作りました。

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