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母とのやり取り【日々のこと】

これから書く母とのやり取りを読まれた方に、こんなことがストレスだなんて私が狭量過ぎると思われるだろうことは覚悟しています。ただ若い頃から下手をすれば子供の頃から何百回と繰り返してきたやり取りです。また私自身が人に気を遣われるのが苦手、気にしてもらうことがあまり好きではないという特殊性格だということも加味して読み進めて頂けますと非常に助かります。

「あんた、ビールでも飲むか?」→「まだ夕方だからいいよ。」→「コーヒーでも淹れたろか?」→「ゴメン、喉が乾いてないんだ。」→「コーラも買ってあるで。」→「有難う、欲しくなったら後で飲むよ。」→「あとはお茶くらいしかないけど、あっ、カルピスもあったわ!」→「・・・わかった、わかった。お茶を頂くよ…」
これで終わったと安心していると
「お茶を飲むんやったら団子でも食べる?」→「ご飯前だからいいよ。」→「チョコレートもあるんやで。」→「だから食べないんだって。」→「煎餅とか塩辛い方があんたは好きやっけ?」→「・・・・・・」→「こんなんしかないけど何か食べれる物はあるやろ、食べぇ!」
と言ってお菓子カゴを持ってこられるという、終始こんな感じ。

母は私の「要らない」よりも自分の「何かしてあげたい」をいつも優先してきます。それでも昔は平気でした。母の優しさとして受け止めようと穏やかに対処する余裕もあった。でもまあ、しつこい。飲み物・食べ物だけで1日2,3度。他ごとでも全てが似たようなやり取りになります。母はこちらが折れるまで気遣いを押しつけてしまいます。そして受けてもらえないとしょんぼりします。小さなストレスですが蓄積というのはバカになりません。もう何十年分も溜まっていますし、ここに最近は母の耳が悪いという新たな問題まで出てきました。そうするとこうなります。

「あんた、ビールでも飲むか?」→「まだ夕方だからいいよ。」→「えっ、なんて?飲むって言った!冷蔵庫から出そか!!」→「(少し声量を上げて)要らないって言ったの。」→「・・・・・、やっぱり聞こえへんわ…、どっち?」→「(大声で)要・ら・な・い!」
穏やな口調で返事をしていたのが、大声を出さないといけないので必然的に短くて言い切り口調になっていく。声を張り上げるためにしかめっ面にもなります。でも、それしか聞き取れない母としては息子が不機嫌で口調がきつくなったと受け取める… そして、しょんぼり。

一時期、要らなくてもとにかく受けてしまうという対処方法を試したことがあります、その方が早いかと。でもこれは完全に裏目でした。母は気を良くして次から次へと色々な物を奨めてくる始末。私が「ほどほど」という言葉を好きなのは、こういう経験から来ているのかもしれません。

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