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たまご【日々のこと】

最近、週末になると妻がゆで卵を作る。平日の朝、パンに挟んで食べるらしい。先週の水曜日、夕食のサラダに載せたくて一つ拝借する。残っていた二つのうちの一つ。木・金用かな?と気にはなったが、どうしても彩りとして欲しかった。妻も気にした様子はなくサラダを食べていた。

木曜の昼過ぎ、冷蔵庫に残してある半分のゆで卵を見つける。やっぱり木・金用だったのかぁ…と少し悪い気がした。帰宅した妻に謝る。

「昨日のゆで卵、ごめんね。」
「何が?」
「今日・明日用に残してたのをサラダで一つ減らしちゃったと思って。」
「いいよ、そんなの。たまごだし…」
「でも、明日用に半分残したでしょ?」
「違うよ。ハムも挟んだから半分残したの。たまごだし…」

そんなやり取りがあった木曜深夜、ふとお手洗いにと目を覚ましたら隣の寝息が静まる。妻を起こしたかとしばらく見ていたら寝言を言い出した。

「たまごも、、、、たまごも、、、、たまごやん…」

卵が二つ出てきましたが、やっぱり卵でした。ほぼ卵だけの寝言だからこそ行間が気になる。妻が二つ残しておいたものを一つに減らしてしまったのも卵でした。妻に謝ってもなお寝言でまで三つ聞かされたのも卵でした。

妻の頭の中に残っているたまごは半分どころではないような気がします…

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