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褒められて恥じらう【日々のこと】

昨日、出掛けたついでにスーパーに立ち寄る。近民重視の地域性の高いスーパー。値上がりばかりの昨今、何か掘り出し物でもあればと覗いたつもり。木曜の15時、特に期待はしていませんでした。

すごい楽しい。
野菜の特売、鮮魚・精肉、見るとこ見るとこが魅力に満ち溢れている。このスーパーの木曜日ってこんな感じになるの!?少し覗いたつもりがカゴにどんどん放り込んでいく。最近の妻は残業だらけ。週末帰りに買い物してくるのですが、私がここで済ましてしまおうと決めた。入れて入れて、何でも入れる。肉肉、魚、野菜まで全部買い揃えてカゴに放り込みました。

会計が終わって袋詰めの台へ。私の前には高齢のご婦人とその買い出しの手伝いをしている息子妻のような二人連れ。手出し無用なのか袋詰めを眺めているだけのご婦人が私に目を移してしばらくしたところで話し掛けて来た。

「随分と手慣れていらっしゃるのね。」

確かに買い過ぎたので黙々と詰めていた。肉と魚はビニールに入れたいので、台の備付けをまとめて数枚取っては入れて詰めてを手際よく繰り返していた。

「やっていたら慣れてしまいまして。」

見知らぬ人に話しかけたことを警戒しているような息子妻にも安心して頂けるよう、朗らかに努めて気さくに応えてみせる。その後、少し言葉を交わしては「本当に慣れていらっしゃるわ。」とお褒め頂いた。

気分よく帰宅して冷蔵庫に片付けながら思う。そういやビニールに入れた牛・鶏・豚・魚に全部半額シールが貼ってる。値引きの魅力に取り憑かれて爆買いしましたから。ご婦人から褒められた本当のところは、手際ではなく買い方だったかもしれないと思うと、少し恥ずかしいです…

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