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『静かにしないで』

『静かにしないで』を観てきた。



昼~午後まで予定があり、向かう電車の中で峯岸みなみちゃんのこのストーリーを見たから。


ずっと同じこと(グループ・コンテンツ)しか見ないでいると視野が狭くなるんじゃないかという恐怖がずっとあって
数ヶ月に1回、たまたま出会ったものにも行ってみるようにしている。
(眉村ちあき 絵恋ちゃん 岡崎体育もそう)

今回『静かにしないで』を選んだのは、もうひとつ決め手があって
この、あちらのお客様からですチケットの存在も大きかった。


地下アイドルのワンマン等でも、招待チケットとして複数枚で安く買えて、配ってもらう前提の売り方はあるが
〈そのチケットを買うほど気概のあるファン〉に〈これからハマるかも分からない新規〉が声をかけるのはかなりハードルが高く、私はやった事がない。


あちらのお客様からですチケットは一度運営を介するので、そのハードルがなくダメ元で声をかけやすかった。(もし外れても当日券で行けるか~という謎の気軽さもあった)

SNSへの投稿が条件にあるものの、私は初めてのコンテンツに行ったとき(もちろん良かったらではあるけど)は基本的に何かしらの感想をnoteに残すようにしているので苦ではなかったし

実際に観た感想としては、
まず
この広さ(狭さ)で、こんなドラマみたいなストーリーが詰め込まれるのか と思った

以前見に行っていた、かなり小さい劇場でお笑い芸人さんが漫才をするくらいのスペースに
優朔と律の暮らしが作られていて
前段を分からせてくる空間だった。

トゥレット症のことは、最近のSNSでも見ていたのでなんとなく想像はできたが、一人間にトゥレット症が付与されているというのが新たな気付きだった。

ニヤニヤしていたり、ソワソワしていたり、ともすれば知能的になにかあるのかなと思われてしまう言動があるが、あくまでも一人間としての思考があって、それを表に出す時に症状が混ざりこんでしまうというのが永嶋さんの演技では感じられて、心がキュッとなった。

水を吐くシーンで少し泣いてしまった。

碓井は境界感がすごかった。

減点を異様に恐れていたり、良い奴ではあるけど寄り添いが苦手そうだったり、多分碓井は碓井でこれまでもすごく苦労してきたんだろうなと想像された。

高畑さんの演技力が凄すぎて、ちゃんとイライラしたし笑ったし、心配になった。

優朔は、正直最初は「この役者さん、演技してる感すごいなぁ」と思っていた。
声のハリ感が、日常を作っているような舞台と律の声に対して、別世界のように浮いて聞こえてたから。

でも、ストーリーが進むにつれて
同じ世界に生きてると思ってたのは優朔だけで、無理してる部分も含めて律とは別の世界にいたんだなと 優朔は優朔なりにいっぱいいっぱいで生きてたんだなと分かり、ゾワっとした。

浮いていた優朔が、世界に馴染んで、また浮いてきて 小林さんすごすぎた。

全編通して感情を揺さぶられたとは思うが、どの感情を揺さぶられたのかわからないままだ。

実際の時間と終わった時の感覚が比例してなくて かなり濃い時間だった。

行ってよかった。
みいちゃんありがとう

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