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色々なアプリを試してみようよ

ある研究授業に講師として呼んでいただきました。
内容としては小学校3年生の国語で
「班で意見をまとめよう」の単元です。
設定は1年生に絵本の読み聞かせをするために、どのような絵本が適切か話し合います。

単元の流れとしては
・自分達の好きな絵本をロイロ上にウェビングで書き出す
・どのような観点から好きな絵本を選んだのか観点を話し合う
・個々で熊手チャートに絵本を選択した理由を5つの観点から書き出す
・熊手チャートに書いた内容をペアやグループで説明&聞いた側から質問
・司会進行役等を決めてどの絵本がいいか話し合い
・読み聞かせ練習して、実際に1年生に読み聞かせする
といった内容。

研究授業では熊手チャートの内容をペアで話し合うところをやりました。
子どもが作成した成果物は以下。

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研究討議で見学した先生から出てきた意見は
・授業の流れもとてもスムーズで子どもたちが迷わない工夫もされていた
・相手の考えが深まる質問が出きるようにするための手立てが甘い
みたいな感じでした。

討議の最後に私の出番が回ってきました。討議でさまざまな意見が出いたので、別観点からお話しした方がいいだろうということでお伝えしたのは2つ
・一回の授業の流れだけではなく単元通して見た時に今回の授業は適切だったのか?
・単元全体通してロイロノートだけで実践しているようだが別アプリを使った方がいい場面があったんじゃないか?

ということで、このような流れはどうだろうとプロット図に単元の流れを書き出して紹介しました。

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単元全体を見通した時にみんなで話し合いながら1つの絵本に絞っていく流れが出来たら協働的な学びになるなと思いました。
そこで好きな絵本をグループごとにjamboardを使って書き出す。書かれた内容をみんなで考察して、視点を考えるのにmentimeterのワードクラウドを使って、どういう観点から考えたらいいか話し合ったらいいんじゃないかと提案しました。もちろん体験しないと分かりにくいのでみんなで一緒に色々なサービスを触りながら楽しく単元構成を再検討。先生たちと作成したのは下記。

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元々の単元の流れは個の学びが導入から続き、最後に班で話し合って1つの作品を選ぶ流れになっています。それは分断を生むんじゃないかと思います。
下記が元々の流れ。

単元の流れとしては
・自分達の好きな絵本をロイロ上にウェビングで書き出す
・どのような観点から好きな絵本を選んだのか観点を話し合う
・個々で熊手チャートに絵本を選択した理由を5つの観点から書き出す
・熊手チャートに書いた内容をペアやグループで説明&聞いた側から質問
・司会進行役等を決めてどの絵本がいいか話し合い
・読み聞かせ練習して、実際に1年生に読み聞かせする
といった内容。

4人班の話し合いで1つの絵本を選ぶということは、話し合った末に読まない絵本を3つ選ぶということ。せっかく一所懸命読み聞かせたい絵本の理由を各々が熊手に考えたのに選ばれない子が出てくる。それは協働的な学びとは言えないですよね。

今回のような流れが起きた原因として単元の全ての流れをロイロノートありきで構成しているからだと思います。
ロイロノートは個の考えを構成したり、深めたりするには向いてますが
今回のようにみんなで意見を出し合って話し合いながら1つの事柄を絞っていく時は別アプリを検討してもいいですよね。

研究討議の時間が少し余ったので、次回に向けて色々なアウトプット方法を知ってほしいということでclipsを使って少し遊んで終了。
楽しい研究討議でした😄

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