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教育のDXを実現するために―他者の実践を否定しないポジ出しのブレストマインドで量的拡大と質的深化を!

 変革を推進するために、旧態依然とした教育法に対して否定的な言葉を強くぶつけてしまうことがあります。新たな方法の勝利を主張し、自己承認欲求を満たすために、最良であること、卓越していることを強調します。
 しかし、こうしたふるまいが他者を不利な立場に置き、分断を生むことになる危うさを忘れてはなりません。知的探究と抑制の結びつきこそが、教育改革の前進を導くはずなのです。

 教育の未来を模索し、ダイナミックな変化に対応するために必要なのは、社会全体を巻き込むような壮大なブレインストーミングの機会と、そこから生まれるアイデアの多様性です。私たちが正しい解決策を見つけようと試みるこの時代では、可能性とアイデアの「量」が重要です。なぜなら、量こそが質へと変わり、教育の新たな姿を生むからです。

 したがって、私たちはダメ出しをするのではなく、ポジ出しを奨励すべきです。たとえ思考や実践が異なると感じても、即座に否定するのではなく、一度は受け入れてみること。そして、他者のアイデアに触れ、それをさらに広げていくことができれば、新たな可能性を生み出すことができます。

 アイデアが量的に増えれば、その分だけ新たな接点が生まれ、未知の視界が開け、それらが互いに結びつくことで創造的な教育法が創出されます。

 私たちの抑制的でありながらパッションに満ちた探求心が、教育改革における価値ある変革をもたらすのです。それは対話と尊重、そして共有の思考から始まるのです。私たちが待ち望む、より良い教育のトランスフォーメーションを生む鍵は、卓越性を際立たせようとする欲望を飼いならすマインドセットの中にあります。



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