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BUNGAKU@モダン日本 neo

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かつてYahooブログに存在し、アクセス累計100万回を超えた(だったはず)のBUNGAKU@モダン日本の「リミックス」です。 はてぶにアーカイブされている記事をリライトしてアッ…
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記事一覧

【さよならJamboard】思い出のフレームを未来へつなぐ博物館プロジェクト

2024年10月1日。デジタルホワイトボード「Jamboard」がその役目を終えます。 楽しかったブレ…

野中潤
4日前
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『横光利一研究』第22集オンライン合評会でレポーターを担当しました!

昨日の午後1時から4時30分までの3時間半にわたって開催された横光利一文学会の合評会にレポ…

野中潤
1か月前
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ポップコーンの音が暴く無関心―映画レビュー『関心領域』

 映画館で映画を観るとき、他の観客がポップコーンを食べる音が気になることはありませんか?…

野中潤
3か月前
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ウェル・ビーイングってなんでしょうか?

・・・と聞くところからオンラインイベントの予習は始まった。 「幸福」と「ウェルビーイング…

野中潤
4か月前
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学校と不登校の再定義―多様性を包摂する教育の未来

不登校は不適応?学校が社会の縮図であるならば、その教育機関内で生じる不登校の問題は、単に…

野中潤
7か月前
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Google Jamboard 提供終了とユーザーの声―権力と正義のはざまで

Googleが教育ツールであるJamboardの提供終了を発表した際、多くの教育関係者からの驚きや失望…

野中潤
8か月前
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読書家よ、積ん読を誇らしげに語ることなかれ!

「積ん読」は誇らしいことなのか?1年を振り返って、今年読んだ本、買った本について語るラジオを聞いていた。読書家であるらしいパーソナリティーが、「積ん読」になっている本の数をため息まじりに、少しばかり誇らしげにも聞こえる口調で語っている。 リスナーとしての私は、「積ん読」が誇らしいという感覚を公然と電波に流すのはちょっと変ではないかと直感した。 フードロスを放置できますか?どういうことかと内省してみたら、こんな答えが浮かんできた。 たとえばBard によると、農林水産省と

日本文学協会第78回大会シンポジウムに先立って―期待される議論の帰趨

シンポジウムの概要本日、明治学院大学白金キャンパスにて、日本文学協会第78回大会シンポジウ…

野中潤
10か月前
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【書くことの実験2】日本近代文学研究がAIによって自動化される未来を妄想する

 日本近代文学研究は、明治大正期以降の日本の文学作品を研究対象とする学問分野である。これ…

野中潤
11か月前
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図書館DXとデジタル教育、最前線!@パシフィコ横浜

4年ぶりで開催された図書館総合展に初めて参加しました。 授業にデジタルサービスと電子出版…

野中潤
11か月前
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ディスプレイの向こうの戦場―ウクライナ、ガザ地区とテレヴァイズド・カタストロフ

テレヴァイズド・カタストロフ――多くの方にとって馴染みのない言葉かもしれませんが、きわめ…

野中潤
11か月前
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Jamboard提供終了―私たちはなぜ声をあげないのか?

GoogleのJamboard提供終了の発表が行われた際、SNS上には教育関係者からの驚きの声、失望の声…

野中潤
11か月前
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文系のプロンプトエンジニアリング―非構造化データとしての「オブジェクト」

対話型生成AIとのやりとりを始める際、通常は何らかの「プロンプト」と呼ばれる文字情報を投げ…

野中潤
1年前
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占領政策で作られた映画のシナリオを収録した1950年代の国語教科書の目次

いろいろあった1日。 最も重要な仕事をする前のスキマ時間を利用して、東書文庫へ。 CIE映画「格子なき図書館」のシナリオを収録している国語教科書が2冊あるということを同志社女子大学の宮本明子さんに教えてもらったので、愛用のChromebookを持ち込み、閲覧室で視写した。(コピーも撮影も不可) 2冊のうちの1冊。夙に知られた能勢朝次編『新中学国語 2上』(大修館書店、1952年発行)の目次は以下の通り。かなり興味深い。 「格子なき図書館」の前に置かれていたのは、こんな文章