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こだわりからの解放

今年、初の試みをします。

"年賀状作りをサボる"

これ。

(サボる、という言い方がちょっとずるい)


生まれてから今まで、年賀状作りは毎年年末の行事として当たり前に存在していました。

小さい頃から思い返してみると…
版画、プリントごっこ、年賀状作成CD本、日本郵便のはがきデザインキット、自分で全てデザインしたもの、など。
プリントごっこなんて、知ってる方は知ってるとは思いますが、


電球を設置して、"ガシャん!バチっ(ピカッ)!!!"と製版するんですが、これが結構緊張するというか怖い。
例えるならば、普段の世界が白色だとして、それが黒色に逆転する感じ。バチっの瞬間だけ少し時が止まるような感じ。その瞬間を体感したものにだけ与えられる不思議な世界。
その当時はあまり仕組みを理解していなかったのですが、バチっとすることによって、スクリーンと呼ばれるものに小さな穴があくようです。
その小さい穴の部分に、インクを好きなような載せ、版画のようにぺったんぺったんしていく。我が家は、カラフルインクと黒インクをわけてぺったんすることが多く、2回ぺったんするわけです。それがずれたりすることも多々あり、この一枚は綺麗に刷れたぞ!これはひどいなー。なんてことがよくあったのが、懐かしい。

今まで、いろんな手段で年賀状作りを楽しんでいたし、毎年欠かすことなく作り続けるべきものだ!と思っていました。

昨今は、紙ベースでやりとりすることも減ってきたので、余計この作業は絶対やるべきもの、だと。


ですが、楽しいの反面、年末が近づくにつれ、"あ〜年賀状作らなきゃ〜"という誰から与えられたわけでもないプレッシャーに、いつも焦らされていることにも、随分と前から気づいていました。

現在、私は専業主婦なので、仕事をしながら家事育児とこなしていた2年前よりは、年賀状を作る時間はあるはず、なのですが、
なぜか今年は、この作業を休んでみたい!休んでみよう!と急に思ったのです。

きっかけは、自宅のプリンターが壊れてしまった(インクがかすれて印刷される現象が直らなくなった)ことがあるのかもしれませんが、あくまでこれは言い訳として用意されたもの、のように思います。


実際、作らないことに決めてどう???と聞かれたら、『最高!』とは言わないまでも、かなりの心の余裕ができたことは間違いなく、年末の焦りみたいなものが7割ぐらいやわらいでいる感じがしています。それほど、自分の心を圧迫していたのか、と思うほど。
もちろん、大掃除とか他にもやることはあるのですが、一つ"やらなければならないこと"として存在するものがなくなることで、こんなにも違うのだなぁ。としみじみ。

といっても、やっぱり年始の挨拶は大切。とは思っている人なので、スマホで簡単に作れる年賀状デザインだけは作って、年賀状をいただいた方々にはLINEで年賀状の画像を送る、ことにしました。
要は、裏面印刷、表書き印刷、手書きのメッセージを省いた。という感じですね。


来年は、娘の七五三が控えているので、ちゃんと印刷もしくは印刷依頼して出そうと思っていますが、
たまにはこういうのもアリかな、と思いました。


その時の心の余裕を見て。



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