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心が優しい人に向けて

優しくて、誰かのために心を砕くから疲れてしまう。泣いてしまう。もう無理と思うところまで追い詰められてしまう。友人の自転車乗りはそういう感じの人だ。


そうやって、誰かのために擦り切れる人のために、どこまでも甘やかしてくれる空間とあったかい布団があればいいのにと思う。甘やかすって、言葉はあまりいい意味で使われないけれど、とことん許してもらえるのは大事な事だと思う。ちょっと前を向けたり、深い呼吸ができたり、少し視野が広くなったりするに違いない。そしてそんな心の優しい人たちは、甘やかされたところで堕落しない。むしろ自分を律するための正常な精神状態に戻る事ができる。


きっとただでは与えられない。だから自分で探すしかない。探す過程も楽しいけれど、でも今泣きそうな自転車乗りに、そんなどこまでもあたたかい世界を。

祈るしかできないけれど、どうか「つらい」の変わりに「楽しいよ」と笑う必要のない世界を。


もし、読んでくださったあなたもそうなら、心から安心できる世界を祈る者が、ささやかすぎるエールを送ってますよ、と覚えていてください。

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