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漫画感想文 #2 ARIA

遂に感想文を書き始めようと思います。1作品目は一番好きな作品

『ARIA』(天野こずえ)

この漫画は中2ぐらいの時にブックオフで見つけて一目惚れして初めてまとめ買いした作品。

作品内容は

アクア(火星)の都市「ネオヴェネツィア」では、ウンディーネたちがゴンドラに乗って観光案内をしており、主人公の水無灯里は一流のウンディーネを目指してARIAカンパニーへ入社する。たくさんの人と出会い、季節の移り変わりや日常に隠れている幸せな発見をしながら成長していく物語。

という感じ。

この作品の良い所はまず「世界観」そして「絵」。

世界観・ストーリーについて

まず世界観について。超のんびりした世界の中の話なので基本的にイベントはなーんにも起こらない。人が死ぬとか周りで事件が起こるとかそういったことも当然全くない。悪者もいない。その分日常の中での些細な心情変化・ちょっとした喜びとかにフォーカスを当てている。なので凄い幸せなほわほわした世界に見える。人によってはめちゃくちゃ退屈に見えるかもしれないけど、自分は読んでいて落ち着くので大好き。

キャラクターの心情に焦点を当てた作品だからこそ、とても心に響く話・セリフがいくつかある。特に自分が好きなのは7巻の「鏡」という話。先輩ウンディーネのアテナ先輩が同僚とのコミュニケーションを怖がる後輩のアリスに言った、

笑っている人の前では自分も楽しくなるし

委縮している人の前ではつい自分も緊張してしまう

鏡が自分の姿を映すように

人もまた自分の心を映すのよ

というセリフが人生生きていく上でとても参考になるなぁと子供ながらに思った。他にも色んな所に響くセリフがあるから是非全人類読んでほしい。

変化が少ない作品とは言ったものの、完結しているストーリーという関係上、終わりに向かって変化していくものはあって、そういった「変わっていくもの」に焦点を当てたストーリーも後半にはある(11、12巻あたり)。そこでも良いセリフというか、響く考え方みたいなものが描かれていて、紹介したい所ではあるけど全部書いてたらとんでもない長さになってしまうので泣く泣く省略。

あと、結構恥ずかしいセリフとかが多いとは思う。読んでてムズムズしてくる感じもある。でもそういう所も好き(全肯定オタク感)。

絵について

絵も凄く良い。背景とか水の絵とか凄く綺麗。雰囲気を大事にする漫画にとてもマッチしている感じがする。背景がかなり細かく書かれている所もあるのに見辛い絵になっていないのは、ひとえに絵の丁寧さによるものかなぁと思う。

ただ個人的には、7~10巻ぐらいの時の絵が好きで、後半ちょーーーーーっとだけ表情とかに違和感があるなって思う時はあった。ただまあ誤差レベル。

アニメについて

実はこの作品アニメ化されていて、OVA込みで4クール+映画化もされている。アニメは漫画の感じを失うことなく、主題歌・劇中歌・bgmが作品にマッチしていて、とても雰囲気が良い作品になっている。雰囲気が良すぎて寝ながら見るとガチで寝ちゃう。

また、アニメ放送10周年記念プロジェクトとして『蒼のカーテンコール』という完全新作アニメーションプロジェクトが現在進行形で動いている。今は『ARIA The AVVENIRE』と『ARIA The CREPUSCOLO』の2作が公開終了していて、3作目の『ARIA The BENEDIZIONE』も公開が決定している。

劇場版のパンフレットには、劇場版のストーリーの元となっている天野こずえ先生描き下ろしの新作ストーリーが載っていて、なんと2作目の漫画ページ数は70ページ、神。パンフ貰ったとき、あまりにも分厚くて笑っちゃった。

このプロジェクトが発表されたときは狂喜乱舞してTwitterでRT祭りしていた記憶がある。それくらい嬉しかった。当然どっちも劇場で見たし、3作目も勿論見に行きます。

その他雑多なこと

この作品、最初は『AQUA』という名前で連載していたらしいけど、雑誌のいざこざがあって掲載誌が変わった時に『ARIA』という名前になったらしい。旧作AQUAの時の単行本の表紙が今のとは違うらしくて、余裕があったらゲットしたい。

また、『ARIA The MASTERPIECE』という名前で完全版が発売されていて、カバーイラストとカラー扉が完全描き下ろしらしい。発売当初は金が無くて買えなかったけど今は余裕あるしこれもいつか買いたい。

まとめ

とにかく雰囲気と世界観が良く、疲れた時とかに読むと癒される。日常系が好きな人は読んでおいて損はない作品だと自信を持って言える。

自分の一番好きな作品なので、一番最初に感想文にすると決めていた。改めて文字で感想とか書き起こすのは難しいなとも感じた。もっと慣れてきた時に感想文書いたらもっと言いたいことが言えたのだろうかとも思うけど、絶対に最初に描きたかったのでそれはもうしゃーなし。

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