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漫画感想文 #3 魔人探偵脳噛ネウロ

2作品目は

『魔人探偵脳噛ネウロ』(松井優征)

の感想を書こうと思います。この作品は暗殺教室で大ヒットした松井優征の初連載作品で、個人的には暗殺教室より好きな作品。

作品内容は

謎を食糧とする突然変異種の魔人脳噛ネウロ。魔界の「謎」全てを喰らい尽くしてしまったネウロは、自らの脳髄の空腹を満たせる「究極の謎」を求め、人間界へと赴く。
人間界へと降り立ったネウロが最初に見つけた謎は、女子高生桂木弥子の父親・桂木誠一が殺された事件。警察の捜査が難航する中、ネウロは弥子に接触し自らの協力者(奴隷人形)として探偵を演じることを強要する。魔人の力をもって脅迫され、弥子は嫌々ながらもそれを引き受ける。前菜として近場の喫茶店で起きた事件を『魔界777ツ能力(どうぐ)』を駆使して解決し、そして桂木家の謎もあっさりと解いてしまう。
こうして真相を知り日常を取り戻した弥子だが、その後もネウロの隠れ蓑として女子高校生探偵の名を掲げさせられ「謎」を探す羽目になる。ネウロと共に行動していき、多くの事件に触れていくうちに次第に「謎」に満ちた奇妙な日常に慣れ、そして「ひとりきり」の歌姫アヤ・エイジアや、世界中を震撼させる凶悪犯罪者怪盗“X”など数多くの犯罪者と接していく中で、弥子の中に犯人の心理の奥底にある想いを理解しようとする感覚が芽生えていく。

といった内容。雑引用したけどちょっと長いな。

ストーリーについて

タイトルに「探偵」と入ってる通り、基本的には謎解き要素がメインとなって進む作品。本筋として探偵要素をしつつ、敵が人外っぽくなってからはバトル要素も追加というよくあるジャンプ的なストーリー。

短編的なミステリー要素もコンパクトかつ主人公が魔人という斬新な設定を用いた解決で面白かったが、やはり怪盗X編(何度も出てくるので編でまとめるのは難しいが)、電人HAL編、そして新しい血族編の3つの大きなストーリーが面白かったと思う。

初めて怪盗Xが出てきた時はかなり衝撃的だったのを覚えている。普通にめっちゃグロい。怪盗Xも電人HALもそれぞれとんでもない事をしているのに人間味がある様子が描かれているのが印象的だった。

これらのストーリーも印象的だったのだが、実は自分がジャンプを買い始めた時に連載していたのが新しい血族編だったのでそこが一番自分の中ではよく覚えている。この辺から読み始めた自分は、ネウロをバトル漫画だと思っていたけどそうではなかったらしい。

新しい血族編の良い所は、とにかく敵が「悪」であること。あんまり同情の余地が無く、自分勝手でただ残虐という敵はなかなか珍しい気がする。主人公サイドの重要人物をさっくり殺していくストーリーは衝撃的だった。敵の能力とかも魅力的だったし、ネウロの使う道具(魔界777ツ能力)も厨二心をくすぐる設定になっていてよかった。あとネウロが必ずしも圧勝するのではなく、かなり削られてギリギリ勝つ、という流れは王道ながら敵の強さを印象付ける演出だったと思う。

絵について

「整っている」という観点で見ればお世辞にも上手くはないと思う。ただ、不気味な犯人を描くという意味では最高だったと思う。犯人が見つかった時とかの表情がすごく不気味で好きだった。暗殺教室になってから絵めっちゃ上手くなっててびっくりした。と同時にネウロの時の味が薄くなっててちょっと残念だった。

アニメについて

見たことないです。。。

まとめ

この感想・紹介文で言いたいことはただ一つ。

「暗殺教室が好きな人は是非ネウロを読んでくれ」

ということ。隠れ(?)名作として僕はネウロを布教し続けていくつもり。

ARIAに対する熱がありすぎて文字数が半分くらいになってしまった。基本的には毎回これくらいの文字数に落ち着くはず?

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