自己投資

NY旅行資金として2年間貯めていた500円玉貯金。

気前のいい時には自分を騙したつもりでお札も入れたりなんかして貯めてきた。
特別な仕事で得たギャラもそのまままるっと貯めてきた。

実際にNYに行くにはまあまあの所まで貯まった。

ところが、世界は新型コロナウィルスが蔓延して国を超えての行き来は難しい状態。
加えて、今アメリカは人種差別問題で治安が悪化している。
安全に安心してNYに行くことができるようになるまでまだまだ時間がかかりそうだ。
引き続きお金を貯め続けることもできる。

しかし、わたしはこのお金を自己投資に使うことを決めた!

新型コロナの影響で現場がなくなり、感染のスピードが落ちて来て休業要請が解除されても我々の業界はなかなか元には戻れないでいる。
多分、もう元に戻ることはないのかもしれない。
これから新しい形を創り出していかなくてはならないのだろう。

そうした中で、わたしは自分自身の存在価値について考えた。
介護士の仕事と違って、舞台制作の仕事には資格やライセンスはない。
【自称舞台制作】でも看板に偽りは無いのだ。
つまりはとても専門的なことをしている割に誰にでもできてしまう仕事なのだ。

介護ヘルパーの資格を持っているものの、今の腰の状況だと役に立てることは難しい。

だとしたら舞台制作プラス‪α‬としてなにか紐付けで役に立ちそうなこと…

〈メイクアップアーティスト〉の勉強をすることにした。
資格なんかなくても【メイクさん】にはなれるのだが、ちゃんと勉強して資格を取ることで信用を持って貰えるようにしようと思った。

ちなみに介護の現場でもメイクセラピーと言ってお年寄りにメイクやネイルをして喜んでもらうということもある。
そういう時にも使えるように〈メイクセラピスト〉の勉強もして資格も取ろうと思っている。
メイクセラピーの勉強はパーソナルカラーや、メイクによって表現される見た目の印象なども勉強できるので、普通にメイクさんの知識としても必須だと思う。

そしてもうひとつ、〈ダイヤモンドボディジュエリー〉
身体に直接ストーンやラメなどでデザインを施すもので、パーティーシーンやウェディングなどで女性を華やかに飾るアクセサリーの一環にもなる。
これは舞台でもかなり使えると思う。将来的に医療用シートにデザインしたものを用意してメイクの一環として役者の身体に貼ることが出来たら、もうひとつ役者に華を添えることが出来ると思う。

本当のことを言うと…
いろいろ小賢しいことを書いてきたが、今回の自己投資はわたしがサポートをしている俳優の活動の中で、予算削減や人手不足の時に何かの形で役に立ちたいというのが本音なのだ。
彼と一緒に何かを創りたいと思う上で、彼にとってわたしの技術や知識がプラスになれれば、存在価値を見いだせるのではないかと思っている。

教材は届いた。
あとは粛々と課題をこなして学校に送り続けるだけ。
添削されて返送されてくる課題をまた熟考して、自分の技術に繋げるだけ。
少しの間、頑張りが必要だけど、なるべく早く資格をとっていろんなタイミングで試していきたい。

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