【私の自己紹介】 この世は生きるに値する
宮崎駿監督の言葉。最近になって好きになった。
東京のサブカルの街で生まれ育った現在22歳。
この春に大学もこの街も卒業する。
高校生の時はこの世で生きる価値などないと本気で思っていた。
16歳の時、音楽に心を救われ、生き方に憧れ、なりたいと思う大人に初めて出会えた。細美武士。
彼から私の世界は一気に広がった。まずは音楽。
ELLEGARDEN・MONOEYES・the HIATUSはもちろん、Hi-STANDARD・BRAHMAN・Dragon Ash・10-FEET。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTに、BLANKEY JET CITY。そしてTHE BLUE HEARTS。
20年遅く生まれた気がして悔しかったが、部屋で1人彼らの音楽を聴いている時だけ、放課後走ってライブハウスに向かう時だけ、自分が自分でいられるような気がした。
ロックバンドの定義する”自由”が好きだった。
窮屈な部屋から抜け出し、自分の世界を広げてくれると信じていた。
そして彼らは私を東北に連れて行ってくれた。
東北ライブハウス大作戦。
写真家石井麻木さんの撮る被災地の人々の表情に心を動かされた。
毎年3月11日にはできるだけ福島に通うようになった。
本当の優しさは優しさだけじゃない。強く、大事な人を守れること。
本当の強さとは強さだけじゃない。人を想う優しさがあること。
強く、優しい人になりたい。
そのためには、行動すること。変化を楽しむこと。
細美武士が私の世界を変えた理由のもう一つは英語。
歌詞の8割以上は英語だったし、外大出身でアメリカで働いていた経験のある彼の生き方に純粋に憧れた。私も広い世界に行きたい。
英語を話せるようになりたい。賢い人になりたい。
ライブハウスに通いながら、それなりに必死で受験勉強し、Wの付くそれなりの大学に合格した。尊敬すべき変人たちから影響を受け、北欧に交換留学し、初めて1人で海外に住んだ。
生まれも育ちも地球の反対側の国で、家族と呼べる人たちに出会った。ヨーロッパを一周、バックパック1つで旅をした。(いつか記事にできたらいいな)
夢見た景色。知らない暮らし。一生交わることのない人たち。
iPadを盗まれ、電車を逃し、駅で一夜を過ごした。
”生きている”感じがした。
この瞬間を忘れたくないと何度も思った。
英語が話せるようになるのと同時に、洋画に惚れ込むようになった。
高校時代から邦画は好きで、ユーロスペースによく足を運んでいたが、ハリウッド作品に関する知識は皆無。
きっかけは『インターステラー』だと思う。クリストファー・ノーランの描くSFの枠を超えた壮大すぎる愛の表現に心が震えた。エンドロールを見ながら声が出なかった。
ルカ・グァダニーノ監督の『君の名前で僕を呼んで』を見てからは、ティモシー・シャラメの周辺も少しづつ開拓中。
昔から好きになった映画はできるだけ原作を読むのがモットーで、英文原著なのにも関わらず、無我夢中でページをめくったのは『Beautiful Boy』。
ちなみに好きな日本作家は伊坂幸太郎と村上春樹。
もちろん好きな邦画は、『アヒルと鴨のコインロッカー』『GO』
伊坂幸太郎と中村義洋、行定勲と宮藤官九郎。
新生活に向けて不安なことはたくさんある。
でも生きていてよかったと思えるように。高校生のあの頃の自分に胸を張れる自分になれるように。子供の頃になりたかった大人に近づけるように。
せっかく生きるのだから少しでも多く、好きなものに囲まれていたいので、このnoteを自己満的に書き続けてみようと思う。
この世は生きるに値する。