母親の死

1週間前、母親が亡くなった。緊急入院してから1週間も経たないうちに。
急性白血病による間質性肺炎。
亡くなった当日は父、妹と私で7時間一緒に過ごせた。
会話もできた。でも、だんだん苦しそうになってきて後半は
「話しかけないで」と言われてしまった。

今日は母のお通夜だ。
何度も亡骸を見つめていた。目を閉じたまま開かない。
お化粧して顔がきれいだ。いくら話しかけても起きない。本当に亡くなって
しまったのか。生きてる母しか知らないから、亡くなっていることにまだ
慣れない。電話をかければ出るのではないかと思ってしまう。

40代で統合失調症に罹り、50代でリウマチ、60代で悪性リンパ腫
70代で急性白血病、間質性肺炎・・・

人生の後半は病気ばかりだ。そんな母を鬱陶しく思うときもよくあった。
もっと優しくしてあげればよかった、苦しみを少しでも想像してあげれば
よかった、お誕生日にもっと豪華なお花を贈ればよかった、
もっと会いに行けばよかった、してあげればよかったことは
数えだせばキリがない。

母の亡骸を見ていると人は最後は死ぬのに今、何で毎日毎日
必死に日々を過ごしているのだろう、と虚しくなる。疲れること、
苦しいこと、つらいこと、それらはなるべく避けて生きるべきじゃない?
最後に残るものは一緒だから。

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