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ライトファンを沼にはめるときの立ち居振る舞い

10日前に「なぜチャレコミの記事を書けないのか」という記事を書いた。書いて2日ぐらい公開していたけれど、いまは下書きに戻している。

あの記事で書いたことも本当だけど、私が伝えたいことでもないな、と思い、今は下書きになっている。
消さないけれど、しばらく下書きのままにしておくつもりだ。あとは心配してもらってありがたかったし嬉しかったのだけど、申し訳ないなと思ったのもある。その反応も含めて私が伝えたいことではなかったなあ。ということでセルフアンサー記事(?)として書き直した。

「そんなことも知らないならファンじゃない」

チャレコミの話をするときに、いままでの立ち居振る舞いはよろしくないのは分かっていたけど、じゃあ今どういう振る舞いになっているのかが自分では認識できていなかった。
 でも昨日、もしかしてこれ「怖い古参サポーター/ファン」のような立ち居振る舞いをしていたのでは。と気づき、それはダメだったなと思い、改めて記事を書く。

怖い古参サポーター/ファンとは、「そんなことも知らないのはファンじゃない」という振舞い。この言葉が一番新規ファンを遠ざけると思う。
 最近はTwitter上でも、ほとんどそんな物言いは見かけなくなったけれど(私がそういう人のツイートは見ないようにしているからかもしれないが)、むかし実際に嵐ファンのツイートを見たときは怖くて背筋が凍った。それ以来、たぶん5年以上は、嵐が好きっていうのは言わなかったと思う。

自分の好きなものを他の人にも好きになってもらいたい

昔から知っている人たちと深く話すのは、とても楽しい。共通言語が多いから多くを語らなくても自分の好きなものを共有できる。
 でも、何かのきっかけで興味を持ってくれた人たちが、どんどん好きになってくれるのも同じくらい嬉しい。

自分の好きなものを他の人にも好きになってもらいたい。という思いはとても強くある。
だから自分のプレゼンテーションで相手がハマってくれるとめちゃくちゃ嬉しい。好きなものが増えていくのは幸せな時間が増えていくことだと思うから。

そのために、ちょっと興味を持った相手をどうやってさらに好きになってもらうのか(沼にはめていくのか)が楽しみだったのに、全くできていなかった。

最初の関りはめちゃくちゃライトで良い。コアになる人はそもそも少ないんだから、すそ野を広げることは自分が好きなものの可能性を広げることだ。

新しく参加してくれる人には、基本「来てくれてありがとう!」と思うし、「楽しんで帰ってね!」「何ならこのコンテンツも面白いよ!」というのが相手を沼にはめる正しい立ち居振る舞いだと思う。

決して「そんなことも知らないのか」ではない。

というのが、近しい人にほどできていなかった。なぜなら完全に見立てを間違っていたから。
勝手に近しい人たち≒コアなファンだと思っていたけれど、そんなことはなく、むしろ近いからこそ伝わっていない情報が満載だった。そして好きの在り方は違うとあんなに自分で言っておきながら、完全に見立てを誤って同じレベル感の話をしていた。
 ライトファンから徐々にコアサポーターにしていく仕掛けが必要だったのに、いきなりコアな会話をし始めて、そこでシャッターがおりてしまっていたと思う。

無理やり連れてこられて現場の熱量を下げる人たち

とはいえ、どんな現場に行っても、「連れてこられる」人は一定数、絶対にいる。その現場が好きであればあるほど、そういう人が周りにいると嫌だと思う。
わたしも無理やり現場に連れてこられた人たちは周りの熱量を盛り下げるから、めちゃくちゃ嫌いで苦手だった。今でも別に得意ではない。

 それも、スタジアムでの応援のお作法とか、コンサートのお作法を伝えたらきっと楽しめる機会は増えるんだろうな。と今なら思える。
そもそも初めての現場に行く前に事前にめちゃくちゃ調べる人たちは、その時点でかなり興味を持っている。自分も最初は無理やりスタジアムに連れていかれてたはずなのに、時間がたつと忘れてしまう。
 20周年のコンサートで「初めてコンサートに来てくれた人、あなたを待っていました」と伝える嵐のすごさを感じるな。コンサートっていう最大級のキラーコンテンツの現場でそんなこと言われたら、めちゃくちゃ好きになるな。

ハマる仕掛けとプレゼンテーション

 最初はなんとなくスタジアムに来て友達とビールを飲んでるぐらいでいい。
なんとなくビール飲んで子供も連れていきやすかったらスタジアムに行く回数が増える。そしたら勝った試合をたまたま見られて、応援の面白さにはまる。
 だから、ライトファンに沼に落ちてもらうためには、ここに来たら絶対にハマるキラーコンテンツと、その場に興味を持ってもらうプレゼンテーションが必要だ。

嵐のように、アルビレックスのように、チャレコミの沼にはまってもらいたい。
だから、チャレコミにもキラーコンテンツをつくりたいし、その場に連れていくプレゼンテーションが必要だ。

もっと好きなところをプレゼンテーションしたいし、キラーコンテンツも作りたい。嵐のコンサートのような。アルビレックスの劇的な逆転勝利のような。
チャレコミ、昔だったらショーアップされた現場があったけれど、じゃあ今なら何なのか。今に合わせて、「ここに来たら絶対にハマる」キラーコンテンツをつくりたいな。

ありがとうございます。喜びます。