ビジネス・テクノロジー・クリエイティブのバランスをとるには?セッションメモ
前回のLINEDevDayのセッションの様子をnoteでメモ代わりに残してたので、お題のハッシュタグ #イベントレポ に乗じて公開しました。
なぜデータが重要なのか、データから得られる仮説や戦略をデザインにどう取り込んでいくべきか、CXOの深津氏がnoteで実践していたアプローチについて語っています。
・noteでは三つの分野(ビジネス・テクノロジー・クリエイティブ)で意思決定をしていく
◎みんなで同じものをみる方法
1.武器としてのミッションを決める
ミッションをツールとして機能するように作る。利益はガソリン、テクノロジーは踏破力、クリエイティブも踏破力。全てミッションのためのツール。
誰もが見て施策が正しい方向にいってるかわかるような方向性がわかる機能にする。
ミッションにはWho、Action、Thenが入るように。
noteの場合ー
だれもが 創作をはじめ、 続けられるようにする
Who Action Then
そして社会的な利益と企業的な利益が重なる部分を見つける
2.メタファーによる共通認識の認知モデルを作る
認知モデル(例え話)をチームに共有する
noteはあらゆるクリエイターが集う街
どんな街か?作りたい街を議論してサービスを作る
いい街は、GDP(数字)では表せない。
認知モデルを作ると専門知識なしに議論できる。
3.ダークサイド、恥の共有をする
こんなサービス(note)は嫌だ。
あるべき姿だけではなく失敗した姿も共有しておく。
みんなで同じ言葉を話すには成長モデルをシンプルにモデル化する
KGIよりこの図全部が健全に回っているか。
要素がつながって、回っているかの方が大事。
単一評価より、循環してるか見る。
◎コンテンツパワー×発見性×継続性
定性的な統計アプローチをとる
歴史的に繰り返される事象をモデル化する、すでに起こった事象は解決策や防止策もだいたい出てる。⇨サービスに生かす。
例)ノートではランキングをおかない
ランキングを置くと、一位を見ながら皆がコピーして記事を書くと同じような記事になったりする。
GAFAがみんなやってる施策は命中する可能性が高い。
エビデンスあるものをベースに施策を面で打つ。
◎定量と定性の共存
詳しくは
【11/14(木)】「noteの躍進を支えた”定性と定量の甘い関係” ─ データと世界観をどう組み合わせる?」を開催します|noteイベント情報|note
◎共通言語を覚えよう
相手の言葉で喋れるように
相手の譲れないことを理解する
・ビジネスの人に刺さりがちな言葉
儲かる、コストが減る、スケールする、横展開ができる、マーケットサイズが大きい、初期投資が小さい、ストックされる、固定費かからない、負債がたまらない、打ち手が広い、後出しできる、ネットワーク効果が出る、などなど
・テックの人に刺さりがちな言葉
負債をなくせる、段階的に進める、後戻りできる、並行で進められる、事前にテストできる、早めに着地させる、モジュールとして切り離せる、R&Dはどんどんやって、売るのはまかせろ、最高のやつを作ってくれ、意思決定の段階でテックレビューできる、どういうアプローチなら可能か一緒に考えたい、失敗は経営側で受け止める。
・クリエティブの人に刺さりがちな言葉
売るのはまかせろ、最高のやつを作ってくれ、正しいものを作ってくれ、意思決定の段階でテックレビューできる、どういうアプローチなら可能か一緒に考えたい、何を作るべきかから一緒に考えたい
数字は共通言語だけど
シンプルすぎる数値指標は歪みやすい
認知モデルやメタファーを併用し、定性的にチェック
根拠なき定性も迷走しがちなので、個々の施策はしっかりデータ分析
その前段階で歪まない仕組み、俯瞰する仕組みを複数角度からクロスチェック。
最も大切なのはミッションの達成であり他は、ステップにすぎない。
後半では、自社での実践編を書いてみます。
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