株式会社のトリセツ~詳しく決めて行こう~

2、どこで、どんな名前で事業をするのか決めよう

(1)どこで?

会社を興すときに、本社を決めなければなりません。

自宅?賃貸契約や、管理規約で居住用と定められてませんか?

そこに会社の本店は置けますか?

同じ住所に、同じ名前の会社はありませんか?

近くに、似た業種の似た名前の会社はありませんか?


登記の観点から行くと、同一住所(表記の上で~1番1と~1-1は同一表記)で同一表記の商号では登記できないので、そこが一番注意が必要です。

また、似た業種の似た会社の名前の会社が近くにある場合、後々問題になる場合があるのでご注意を。

(2)どんな名前で?

会社の場合は「商号」と呼びますが、これから何度も繰り返し名乗る会社の名前です。

勿論、上記のような制約はあるにしても、自由に付けられます。

が、経験上、気を付けて欲しいことがあります。

それは、「相手が聞き取りやすいこと」!


日本人に馴染みのない長い単語や文字列を組み合わせている場合、確実に電話で聞き返されます。

さらに、マスクをつけて電話をしていると、声がこもりがちなので、相手が真面目な型だと複数回聞き返されます。

故郷の言葉ですが、故郷以外で早口で「株式会社へばだばまいねびょんの○○です」と言われた場合、「会社名、もう一度お聞きしてよろしいですか?」となります。馴染みのない言葉だと「㈱○バ○バ稲じょん」みたいな感じかと。

聞き返す方も失礼だけど聞き取れないし、早口だし、こもってるし、怒られるかもな、と聞き返しているのです。

「多少こもっても聞き取りやすい名前」も検討いただけるとよいかと思います。

なお、当事務所、事務所名を「クレール事務所」(フランス語で「明るい」)としようと思いましたが、はたと「飲んだクレール事務所」(当職酒好き)と言われると思い、名字の事務所名としています。


3、いくらで会社を立ち上げるか決めよう

「どんな」事業を「どこで」「どんな名前で」商おう、と決めたら、それについて「いくら」かかるのか、ということになります。

法律的に絶対必要な費用としては、

・定款認証料(5万2000円くらい)

・登録免許税(資本金の0.7%。ただし、計算結果が15万円に満たなけ  

       れば15万円)

と、最低でも20万円強。

さらに、電子定款でなければ印紙税4万円。

事務所を借りる費用や備品をそろえる費用も合わせると、60万~ということになるのでしょうか。

当事務所でご案内するのは、とりあえず最低でも設立から1期目終了までくらいの運転資金を資本金にしましょう、としています。

※ちょこっと宣伝ですが、印紙税4万円を司法書士に払う報酬に当てれば必要書類はハンコ押すだけの状態で用意してくれる、ハンコ押したら、後は登記事項証明書や印鑑カードがが却ってくるだけ、と考えたら、司法書士に任せて、開業準備に専念するのも選択肢ではないでしょうか。


さらに続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?