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ガジュマルを追悼する

「育てやすいのでおすすめですよ」

そう言われて2,500円で買ったガジュマルが枯れた。一年ともたなかった。
冬に葉が枯れたガジュマルを外に出しっぱなしにしてしまった。
すると、「春になり暖かくなるとひとりでに葉をつけます」という言葉通りにならずに徐々に弱っていった。
幹を触ると柔らかかった。生命が尽きた。

適当に植えたアボカドがすくすくと育った。一つ100円で売られていたアボカドの種だ。
雨で土が流されてしまうとすぐに種が顔を出してしまう。それでも根を張って成長し続けた。試しにもう一つアボカドを食べて種を植えてみたら、タネは勢いよく芽を出し、こちらも育っている。

ガジュマルを植えていた鉢には、山形の蕎麦屋でもらった蕎麦の実の種を植えてみた。

生命の不思議


最近、台風顔負けの強風がよく吹く。道を歩いているときに突発的にモノが飛んできたら、避けきれずにケガをするんじゃないかと心配になる風だ。
駅から自宅に帰る路上には服やハンカチが落ちていることもある。

そんな中、お気に入りだった灰色のナイロン生地の半袖Tシャツを見かけないことに気が付いた。そういえば、パンツも圧倒的に足りていない。

春の突風の中に消えていた。


桜と春とはズレがあると思う


暖かくなりそうな気配がある。虫も出てきそうだし、波もすぐそこに感じられる。
しかしまだまだジャンパーは必要であり、夜は油断すると凍える。

1月に目標を立ててからもう4ヶ月が過ぎた。
進んではいる。変化も兆しもある。
しかしなんだか調子に乗り切れない。


別れがあり出会いがあり中途半端な気温と気分が漂う季節を経て、やがて夏がやってくる。

ガジュマル亡き後の鉢の中で、蕎麦の花が咲き誇る季節を待っている。

最後まで読んでくださいましてありがとうございます! 一度きりの人生をともに楽しみましょう!