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SDGsは出口ではなくて入口

今日もよろしくお願いします。

今日はまたしてもSDGsに関する話題です。
今回はちゃんとSDGs自体について書きたいと思います。

最近はほんとにいろんなところでSDGsを見ますよね。特に企業がよく使っています。より多くの人がSDGsに関心を持つようになるのはいいことなのですが...

企業によるSDGsの使い方

企業がSDGsを使うタイミングはこれらだと思います。
① CSR報告書や統合報告書などの非財務情報報告書
② テレビCMやポスターでの広報

これらの時に企業からよく聞かれるセリフはこちらではないでしょうか
「私たちのこの取り組みはSDGs〇番に貢献しています!」

ここに疑問が生じます。
「え?それってホントにSDGsを知ってから始めた取り組みなの?」
「それホントにSDGsと結びついてる?」

企業が語るSDGsへの取り組みのほとんどは、SDGsに貢献するための取り組みではなく、SDGsに貢献しているといえそうな取り組み一覧なのです。

つまり、企業視点でのSDGsは完全に出口の議論になってしまっているのです。

SDGs本来の位置づけは?

SDGsが記載された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を見てみましょう。

このアジェンダは、人間、地球及び繁栄のための行動計画である
すべての国及びすべてのステークホルダーは、協同的なパートナーシップの下、この計画を実行する

と記載されているのです。
つまり、SDGsとは人間、地球及び繁栄のために、あらゆるステークホルダーが問題解決に向けて走り出すための行動指針です。

入口の議論なのです。

だからこそ、あらゆる企業がSDGsへの取り組みだと言って、これまでの自社の取り組みにこれがSDGs〇番といって番号を振っていくだけの作業はSDGsへの取り組みでも何でもないのです。

企業がSDGsに本当にかかわっていくために必要なことは、自分たちの取り組みをSDGsという指標を使って振り返ることではなく、SDGsを起点として自分たちの取り組みを興すことです。

当たり前になっているものを改めて成立の過程から見直すのは必要ですね。

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