メイク(生まれて初めてのヴィジュアル系を目指して)20190929
まあそこまでコッテリってつもりじゃない。
言うなれば「お茶の間で受け入れられるくらいの」感じを目指している。
最近のBUCK-TICK櫻井敦司さんが理想だ。
(あの顔になれるならなりたい)
そこで勇気を出してドラッグストアの、しかもこれまでの人生で1回も足を踏み入れたことのないコーナーに行ってみた。
わからないわからない。
一体何が何をするためのものなのか?
全くわからない。
はじめて体感する世界というのは、きっとそういうものなのだろう。
その世界での「当たり前」が、僕にとっては「当たり前ではない」。
僕みたいなのがあんまり化粧品コーナーなんてウロウロしてると完全に不審者だ。
僕は勇気を出して(メイクの)お手本として持ってきた画像をスマホに表示し、棚の掃除をしていた僕より同じか少しだけ上くらいのお店のスタッフのお姉さん)にスマホの画像を見せつつ声をかけてみた。
「すいませ〜ん!あの・・ロックバンドの演出で、こういう目元とかにしてみたいんですけど、どれを使えばいいんですかね??」
結構勇気絞り出した。
「ヴィジュアル系のメイク」じゃなくて、「ロックバンドの演出」という表現を使い、なんとか「不審者じゃないよ僕はー!」アピールを試みているらしい僕は。
そして意外とお姉さんも戸惑うことなく普通にスッと答えてくれる。
「あ〜、この目元だったらコレとコレと・・。
あとあんまりそんな感じしないとおもうんですけど、実は結構この写真の方は顔白く塗ってるんで、コレを使うといいですよ〜!
で、目元がこれだけ黒くて、それだけ目力は出るんですけど眉とか口唇が負けるんでコレとコレと・・。
あとこの写真(BUCK-TICKの櫻井)敦司ですよねー!私基本B'zなんですけど、友達は敦司の大ファンで、よく一緒に画像とかも見てて〜・・だんだん私も好きになって・・」
奇跡だ。
いちばん話の分かる人にいきなり出会えた。
もうその女性に全てをおまかせしてメイク道具を購入することにした。
僕の表現したいヴィジュアル系(メイク関係)が、
「氷室さんや櫻井敦司さんのような感じ」
だというのを、僕の口下手な説明から全て理解してくれていた。
ホント僕の勝手な都合のいい解釈だけれど、そのお姉さんも、少しこの僕のメイク相談の時間を楽しんでくれていたような気がする。
僕がやろうとしていることは、きっと誰かが楽しみにしていることと重なる日が来るような気がして、ルンルン気分で帰宅だ。
そして・・
家に戻り洗面所で塗ってみる(まずこの表現自体おかしい気がする)
・・・。
何かがおかしい。
お正月の羽子板で負けて顔に墨で落書きされた人みたいになっている。
これはゆゆしき事態だ。
こんなはずじゃなかった!
「買ってきて、塗れば」BUCK-TICKの櫻井さんになれるのではないのか!?
そうか!
化粧は、「技術」が必要なのだ。
そうかそうだったのか!
今までどういうことなのかよく分かっていなかった「化粧が上手い」という言葉は、そういうことだったのか。
道は険しい。
演奏の準備だってあるのに。グスン。
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