鬱蒼とラフマニノフ
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
言わずとしれた名曲。
ここのところ、ずーっと聴き込んでいる。
色んな演奏家を聴き比べられるようにしたプレイリストをシェアしてくれている方がいたので、それを拝借して。
初めて聞いたときは、正直ミーハー心が8割。
なぜならあの頃は、のだめカンタービレが流行っていたから。
小学2年から音楽をやってきている割には、ちょっとはみ出すことに快感を得ていたから、クラシックは聞かないし、弾かない。
たいてい、ピアノから始めるのが相場なのに、私はエレクトーンから入ってピアノにたどり着く。
そんな私が、ドラマをきっかけにクラシックにのめり込むようになった。
とんだ“にわか”もいいところだ。
それからラフマニノフの伝記を読んだ。
苦悩にあえぐ中に作り上げた希望の曲。
聞いても聞いても、ラフマニノフの境地にはたどり着けないけど、最近少し自分自身の心とリンクして、理解できるようになってきた気でいる。
通勤中も、寝る時も、繰り返し繰り返し聴きたくなる。
私自身が今、自分の人生というものにあえいでいるからかもしれない。油断すると、涙が止まらない。
第3楽章まで聞き終えると、スッと心が晴れる。その晴れる感じを味わいたくて、何度も何度も聞いている。
それでもまだこの沼からは抜けだせない。
まだ鬱蒼としている。
ラフマニノフは希望にたどり着けたのだろうか。
私も希望にたどり着けるのだろうか。
今はまだ鬱蒼とラフマニノフ。
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