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To九州。1日目

2019年夏。

私は初めて自転車で旅行をすることにした。

行き先は九州。
九州に決めた理由は、片思いしていた先輩が住んでいるから。

総走行距離716㎞の旅を9ヵ月ぶりに振り返ってみようと思う。

先輩からしたら大迷惑だっただろうが、1週間かけて自転車で会いに行った。その記録をノートにつけていた。
せっかくだしデジタルでも残しておきたいなと思って、その日記をnoteに書き写してみる。

相棒紹介

私の愛車はこの子である。かわいいでしょ。

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1回生の6月から10月にかけて、500円玉貯金でコツコツお金を貯めた。
15万円貯まったところで、いろんな銀行ATMをまわり1万円札に換金した。
(迷惑行為なのでマネしないでください。)

そうして手にしたお金を使って、手に入れた相棒。
本当に大好きでたまらない。これからもたくさん一緒に旅行したい。

この子にキャリアをつけて、キャリアバッグをひっかけて、荷物を詰め込んで、九州へと向かった。

ちなみにルートの参考にしていたのは、こちらのつむりさんのブログ。
彼が24時間で走り切った道のりを、6日間かけてゆっくり漕いだ。

1日目

前日早く寝たわけじゃなかったのに、まともな時間に起きれたことにびっくり。緊張していたのかな。
8時半ごろ家を出発し、西国街道を南下する。

9時過ぎに高槻に着き、そこからはテキトーに万博の方へと進む。
Googleマップが有能なおかげで、初めてだけど迷わなかった。
これから先もずっとお世話になる予感、よろしくお願いします。

万博はたまたまイベントをやってる日で、無料で入れた。
せっかくなので少し散策する。
そういえば太陽の塔をちゃんと見たのは初めてだ。
写真をたくさん撮った。

Googleマップを見ながら、なんとなくの道順を考える。
阪大寄って、伊丹空港経由で神戸へ向かおう。

とりあえずなんとなく阪大方面へ向かってみるが、道まっすぐじゃないし坂だらけやし車専用の道多いし、泣きそうになった。
1回千里の辺で迷ったときは、軽く泣きそうになった。

無事阪大に辿りつき、時計台の写真を撮る。
中を通り抜ける。
阪大満喫。こんなに頑張って来たのに…。

さて伊丹に向かうかと思ったら、キャリアのねじが外れてしまい、キャリアバッグが後輪に干渉してしまう。
学生たち歩いてくるし、邪魔やし、動けへんしで、また涙がこぼれそう。
阪大の坂の下に自転車屋さんがあって、おっちゃんに泣きついたら、似てるネジでどうにかしてくれることに。
本当にありがとうございました。

***

気を取り直して再出発。
別の先輩の母校が近くにあったので、寄り道して写真撮って送りつける。

少しタイムロスが多くて焦りはじめ、伊丹空港を諦め神戸へ向かう。
後で聞いた話だと伊丹空港の横を通っていたみたい。
それなら寄ればよかったかな…。

171を通り、気付いたら兵庫県に入っていた。
このあたりの道は、旅全部を通してもかなり走りやすかった。

阪大行ったしなーというノリだけで、神戸大にも行ってみる。
坂の1/3も登らぬうちに後悔。
旅の荷物持ってのぼる坂じゃないし、自転車でのぼる坂でもない。

おりてくるころには体力が限界だったので、サイゼリアに寄って少し休憩。
パスタとピザとサラダで元気注入。
元気が出たら進まねばならぬ。今日の目的地は姫路だ。

***

少し焦りながら、まずは明石を目指す。
舞子手前で、2車線が1車線になるところがあって、自転車はスイスイ行けたのが少し楽しかった。

明石海峡大橋で休憩しながら日の入り待機。
天気が良かったのもあり、とても綺麗な夕焼けだった。

明石から姫路は約45㎞。
しかも、日が沈んでいるためヒジョーにつらかった。

明石焼きを食べる暇もなく、ひたすら西へと向かう。
加古川までがとても遠く感じ、空中に向かってキレながら自転車を漕いだ。

民泊を取っちゃったから、行かなくてはいけない!
その気持ちだけで漕いでた。元気はなかった。

***

9時半ごろに姫路のゲストハウスに到着。
とても優しいオーナーさんに出迎えてもらう。

とりあえず着替えを持って教えてもらった銭湯へ。
日焼けしまくってめっちゃ沁みたけど、広いお風呂はめちゃくちゃ気持ちいい。

コインランドリーで選択して、一回ゲストハウスに戻ってから、念願のビールを飲みに行く。
姫路駅前の居酒屋に突撃。カウンターに通される。

遅い時間に若い女の子がひとりで飲んでいるというのもあってか、おかみさんも店長さんも隣のおっちゃんもかまってくれた。
こういうのがひとり飲みの醍醐味だよね。

おっちゃんに自転車旅の話をしたら、とても興味を持ってくれて、かなり話し込んだ。奥さんが待ってるから、って先に帰らはったけど、それまでの分奢ってもらっちゃった。

美味しいビールを飲んで、地酒も飲んで、美味しいアテをいただいて、最後には〆のラーメンまで食べて。
とっても幸せな1日目の終わりでした。

***

この調子で6日目まで書こうと思っていたけど、どう考えても超大作になっちゃうので、日ごとに分けようと思います。

シリーズ名は、「のもとのチャリ日記」で!

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