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To九州。3日目

自己満足で始めたこのシリーズもようやく半分まできた。
これまでの分はこちらから。

この記事では、
倉敷スタートで、東広島まで走った3日目。
後半ずっと坂をのぼり続けていた3日目。
2番目にしんどかった3日目について、書いていこうと思う。

***

朝9時ごろに起きて、ほんの少しだけ倉敷を観光する。
時間の余裕がなかったので30分だけぶらぶらした。

ゲストハウスに戻ってきて、荷物をまとめチェックアウトをする。
場違いな自転車をやっとこさどかし、日焼け止めを入念に塗る。

あんまりちゃんと覚えていないが、出発後わりとすぐに合計200kmを達成していたはずだ。
珍しく朝からお腹が減っていたので、ファミマでしっかりめに補給する。

そこからは2号線をただひたすらに走る。

お昼前に広島県に入る。
越境の直前がかなりの坂で心が折れそうになった(1回目)

福山駅に着いたのは13時ごろ。
体がしんどすぎて自転車に乗っていられなくなり、心が折れかける(2回目)自転車に乗れなくちゃ仕方がないので、マッサージ屋さんにかけこんで体をもんでもらう。
15分1000円のマッサージで藁にもすがるような気持だったが、かなり楽になってそこからも頑張ることができた。

そこから20kmくらいこいで尾道へ。
福山を超えてから、自転車に乗っている人が増えた気がする。
しまなみ海道、私もいつかはいってみたい。
着く直前でメーターが計300㎞になって嬉しかった。

***

尾道についたので、長めに休憩することにする。
とりあえず暑さを癒すために、はっさくサイダーをいただく。
疲れてるときに飲む炭酸ってなんであんなに美味しいんだろう。

道を渡り案内所へ。
ロープウェイに乗るのは負けた気分になるので、歩いて登る。
(何に?)

疲れた足にはなかなか厳しい階段だったけど、散策するのは楽しかった。
猫がたくさんいて、かまおうとすると逃げられた。
芸術家がたくさんいるところなのか、色んな落書き(?)がいたるところにかいてあった。

坂をのぼりながら友達のふるさとだなぁなんて考えてたら、私も少し家が恋しくなってしまった。
ダメもとで今回の旅をいちばん応援してくれてる友達に電話してみたら、なんと出てくれた!
そのまま喋りながら登っていく。

いちばん上の千光寺までいって、展望台のベンチで少しゆっくりする。
サムネイル画像は、そこでやっていた風鈴祭りで撮ったものだ。
知ってる人と喋るのは丸3日ぶりだったので、どうでもいい話がとても楽しかった。

下ったところにあるカフェでワッフルをいただく。
ふわふわサクサクでめちゃくちゃ美味しくて一瞬でペロリ。
お店自体も居心地よくて、しばらくゆっくりさせてもらった。

絶対他にも楽しいところ綺麗なものたくさんあるし、1日尾道で過ごしたかった…。

***

2回分もゆっくりしてるうちに、気付いたら尾道についてから2時間くらいが経っていた。
なんでこんな言い方をするかというと、なんとここから今日取っていたホテルまでは約50㎞先なのである。
しかもGoogleマップを見る限りでは、後半はとんでもなく山道である。
1時間前の自分に声をかけられるなら、「今すぐ出発しろ!」っていってあげたい。

出発してから1時間くらいは、かなり走りやすい道だった。
見晴らしがよく、とても綺麗な夕焼けの中をひた走る。
トラックが多く通る道&時間帯だったみたいで、運ちゃんのみなさまに申し訳ない。
でも信号待ちの度に声をかけてくださって、とても元気が出た。

どんどん建物がなくなってくな…と思ったら大好きなファミマに出会えた。
「絶対ここから先山だ!休憩しなくちゃ野垂死ぬ!」と思い、甘いものとおにぎりの休憩をはさむ。
休憩している間に辺りは真っ暗に。

予想通り、そこからはひたすら登山。
本当に心が折れるかと思った(3回目)

ひたすら坂をのぼる→一瞬坂をくだる→ひたすら坂をのぼる→一瞬坂をくだる…ずっとこれの繰り返し。
後ろから前からすれ違うトラック以外には、なにとも会わない。

たまに信号のタイミングかトラックすらもいなくなることがあり、泣きそうになった。
幸い天気がよかったので、そういうときは満天の星空に元気をもらった。
心は折れかけていた(4回目)

やっと峠という看板が見えた!
と思ったら、とてつもないくだりが始まった。
岡山のときは強気にスピードを出せたけど、夜だし元気ないしで夏色くだりをした。

気付いたらもう21時…。
ホテル近くのスーパーで食べ物とビールを買い込み、チェックインを済ませる。

***

今日はちょうどいい距離にホテルが見つからなかったので、珍しくシングルの部屋をとった。
シャワったついでに服洗えるし、そのまま干せるし、裸でも誰にもなんもいわれないし、やっぱりお金あったらシングルがいいなぁ。

牛乳を飲んでから、予約していたマッサージに向かう。
最後の最後の客だったので、ちょっとだけサービスしてもらえた。
めちゃくちゃ気持ちよかったけど、おっちゃんが耳元で喋らはるのだけ、どうしても耐えられなかった。

コンビニによっておつまみを買い込み、ビールを飲んで、私の3日目は終わったのでした。

***

この3日目はお友達がいてくれなかったら、天気が悪かったら、乗り越えられなかったように思う。
周りへの感謝をして生きていきたいと、改めて思ったものである。

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