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うつは感情コントロールができなくなる。本人は無力なだけ…

うつになると、思考がネガティブになる。
どうしようもなく…。

そして、不安、恐れ、イライラ、怒りなどの感情の渦に飲まれてしまうのです。
そもそも、うつは過剰なストレスによって引き起こされるものなので、うつになる前にもストレスによって、同じような感情になっていたことが多かったはずです。

パワハラ、目標達成へのプレッシャー、孤独感、ちゃんとできない事への罪悪感、愛する人との別れなど、人によってどんなストレスがあったかは違いますが、心が苦しくなる日々を過ごされていたのには違いありません。
とは言っても、ご本人が無自覚だった可能性も否めませんが。

今回は、それらの感情の中でも怒りについて取り上げてみたいと思います。普段の生活でも、時折顔を出す感情である「怒り」。
困っている人もいることでしょう。
アンガーコントロールという、怒りを制御することを学ぶ手法もあるくらいです。

怒りがこみ上げると、頭に血が昇り、鼓動が高まり、完全に体は臨戦体制になります。交感神経が優位になっている状態です。
強い怒りの状態のときは、理性を超えた行動に出てしまうこともすくなくありません。それ程、強い感情です。

怒りの感情は厄介ですが、うつのときは容赦なく表れることがあります。まるで、怒りの感情が本人の意思とは関係なく動きだしている感じです。本人も訳分からずに、イライラが続いてほんの些細なことに反応してしまい、怒りが爆発!!

怒りが曝発した後は、「相手があんな言動をするから悪い」と思って自己防衛してしまう。あるいは、「なんて自分はひどいことをしちゃったんだろう。自分て嫌なヤツ。」と自己嫌悪に陥ってしまう。

いずれにせよ、嫌な後味になるのだけど、怒り自体が意思をもって自分の中から勝手に沸き上がってくるような感じだから、どうしようもない。

本当にどうしようもないんです。

脳内物質の変化によって、怒りが放出されやすくなっているのもあるでしょう。これまで蓋をして抑圧してきた感情が、理性という蓋が外れてしまって暴れ出しているというのもあるでしょう。

私の場合、半年近く普段と比べて3〜5倍ぐらいのイライラ度の状態が続いていたと思います。なので常に沸点が高い状態で、時折強い怒りが曝発していました。
その頃の私は怒りに対して為す術もなく過ごすだけでした。
ただ、怒りっぽい自分にウンザリしながら。

その後10年で多くのことを学んだので、抑えられずに反射的に怒りが曝発するという状況はほぼなくなりました。
やはり怒りに対して有効なのは、怒りの感情が湧き上がってきたら、その感情を客観的に見ることです。そして、怒りの感情に反射的に行動しないこと、怒りの感情に対して「良い」とか「悪い」とか判断しないことです。これは、マインドフルネスで学んだことで、少し訓練が必要ですが人生にとても役立ちます。

そこまでする気力がない、という場合は、深呼吸して落ち着くというのも効果が感じられると思います。
深呼吸によって、交感神経優位だった状態が副交感神経優位になれば、かなり落ち着いた状態に変化しているでしょう。
怒りの感情でいっぱいになっているときは、呼吸が浅くなっています。

もし、イライラする日が続くようなら、寝る前に呼吸法をするのはオススメです。

☆今回のイライラを手放すためのオススメ☆

時間を作って、呼吸法のトレーニングをする

簡単なものから始めましょう。
ゆっくりと鼻から息を吸う
ゆっくりと鼻から息を吐く
吸う息よりも吐く息を長くするのがポイントです!


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