お願い神様

今年のクリスマスは記念すべき4年目の女6人で過ごす時間だった。見事に皆が皆勤賞で、毎年24~25日という世界で最もホテルがとれない2日間を過ごしてる。まあ女子6人組は非常に簡単に予約がとれるよってことはこれを読んでる方だけに教えてあげます。特別にね?

広め新築のホテルを予約して、ピザとチキンとおかしをみんなで囲んだ。コロナのことや、まあ一応大学生になったということでそれなりに忙しかったし会えなかったし、積る話があるかと思えばまあみんな変わらずに、とくにこれといった報告のない会だった。自由人な私たちなので、全然勝手なタイミングで個人的にトランプを始めるし、適当にMステを見るし(嵐の時間は皆で見た)、インスタライブを一人でしてるやつもいる。

そのインスタライブにふいに私が参入したことで、軽いノリからインスタを交換した人がいた。その友達の中学の友達。フォローを返してからDMが始まって、その人がずっと私のことを友達づてに見て褒めてくれていたことを知った。「会いたい」という旨を伝えられたときから私の胸も躍ってたのかもしれない。とんとん拍子に会話も弾んで、ラインの交換をして、ひょんなきっかけから電話をすることになった。電話するだけでこんなに緊張で喉の水分が飛んだのは初めてだった。でも緊張もつかの間、いざ電話が始まると電話越しの彼が私以上に緊張してるのが伝わって面白くなっちゃって、どんどん会話も弾んで3時間があっという間に過ぎた。

はじめて会うのには、わざわざ1時間以上かけて彼が私の地元付近まで来てくれた。待ち合わせに少し手こずったけど、ついに表れた彼は想像よりもはるかに素敵だった。交換したインスタに載ってた彼よりも断然。行ってみたかったハンバーグ屋さんに入って、張り切って観光地を回った。思ったよりも長い時間歩かせてしまったけど、終始やさしく、いやむしろだんだんと心が開けてたのしくなっていく彼に簡単に心惹かれていく私がわかった。最後は適当なベンチに座って長い時間話した。お互いの友達の話、今どんなことをしてるか何をしてみたいかの話、過去の恋愛の話。彼も私と同じで傷つけられる恋愛をしてきてた。私よりも深いかもしれない。この人なら、と正直思ってしまった。

本当に素直な人だから、不意に私を見て誉め言葉を口に出してくれる。言ってしまったあとで、「ごめん忘れて」って言うもんだからそんなの無理だよって笑う。あ、幸せってこれですか?という気持ち。惚気にはまだ早いかな

繋いでくれた友人が伝えたらしく、彼は私の誕生日が近いことを知ってプレゼントを用意してくれていた。向こうの地元のちょっと有名でおいしいおかし。男の子から誕生日プレゼントなんてもらうのは初めてだった。彼はこんなのでごめんねなんて言ったけど、全くそんなことなくて、本当にうれしくて、ずっと忘れないと思う。

そろそろお別れの時間になって駅に向かう。駅が近くなって彼が言った「電車来るまであと6分あるから」って言葉が本当にうれしかった話をいつかしたいと思ってる。次の約束はもう決まってたけど、今日の6分すら惜しいと思ったのは私も同じだった。繋いでくれた友人に感謝のラインを送ると、「同じこと同時に来たんだけど(笑)」と返信。なんともないショーウィンドウの内側にあった人形に一人でわらけてしまうくらい私の表情筋はゆるゆるだった。

そのあともラインは絶えることなく、電話もした。初めて寝落ち電話をしてしまったときは猛烈に恥ずかしかったけど、猛烈にどきどきする朝だった。次の電話では彼のほうが先に寝落ちてしまって、私もそれを追ってまた寝てしまった。前回は2時くらいに勝手に切れてたのに、2回目はびっくり朝起きても繋がってた。見事な二度寝をかました私は12時半まで寝てた。どうやら彼は9時ごろに起きて私が起きるのを待っててくれたらしい。「おはようよく寝たね(笑)」って笑う。朝起きても繋がってる幸福感って思ってしまってるからもう完全に恋。朝寝起きって苦手なはずなのに、むしろ明るくて。まだ一回しか会ってないのが嘘みたい。次は横浜、その次はバレンタイン。

バレンタインにいいことがない私のこれまでの人生、今年だけは例外お願いできませんでしょうか…

都合がいいなって?そんなこと言わないで〜

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