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伝説巨神イデオン:因果地平って…

「今日で最終回のはずやのに?」

当時、中学生やった私はテレビを観ながらだんだんと不安が募っていく。さっきCM入ったから、もう残り後半15分しかあらへんのに、全く最終回らしさが無い…いつも通りの感じでストーリーが進んでる。最終回っていうのはガセやったんかな?きっと来週が最終回なんやこれ!新聞のテレビ欄が間違えたんやー!

「最終回はどんな風に終わるんやろ?」ってテレビつけた約30分前のワクワク感は無くなり、「これはもうどうなってしまうんや?」「終わらへんぞ」のドキドキに変わっていく。作品のストーリーを楽しむ余裕は無く、打ち切りアニメの辛いところ見るんか?みたいな…不安な気持ちがどんどん増えていく。

そして気がつけばもう、残り5分もあるかないか?「どうするんや」

「その時やった、イデが発動したんは…」 「因果地平の彼方に飛んで行ったんやった。」

えっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

次の日、学校でオタク達はこの話題で持ちきりになった。

※ (しかし今考えるとイデオンはこの終わり方以外ありえへん。正しいんや!)

中学生の私にとって、この瞬間は一生忘れられへんもんやった。ストーリーの終わりが予想と違うと、こんなにも心が揺さぶられるんやな。今考えれば、あの驚きと不安の連続が、私のオタク人生の始まりやったんかもしれへん。

あの頃の自分に、もう一度会えたら「そのまま進めばええで」と伝えたい。テレビの前でドキドキしながら過ごした時間が、今の私を作ってくれたんやもんな。







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