#30 明日が来ない

また一日が終わってしまいました。

わりと何もしてなくても、時間は進み、一日は終わりますよね。

よくよく考えてみるとこれはちょっと特殊な状態だと思います。

手を動かさなきゃ宿題は終わらないし、段取りを考えて提案をしないと仕事は終わりません。

一歩ずつ踏み出さなきゃ山の頂上までは辿り着けませんし、投手がボールを投げなきゃ試合は進みません。

たいていのことは、労力をかけなければ終わりません。

そんな中、「今日」という日だけは、なんの努力もなしに進み、当たり前のように明日が来ます。

ちょっと不思議じゃないでしょうか。

そこで、ひとつ想像してみました。

もし、「努力をしなければ明日が来ない世界」だったらどうなるのでしょう。

何事もなく1日を過ごしたら、翌日も全く同じ朝がきます。

同じ天気予報、同じコメントをするニュースキャスターをみて、同じ時間に家を出ます。

会社についたら同じメールをチェックし、同じ打ち合わせをします。

お昼になったら同じランチを食べ、午後は同じ客先に訪問します。

同じ時間に仕事を終え、同僚と帰路につきながら同じ雑談をし、同じ交差点でわかれます。

自宅でYouTubeで同じ動画をちょっとみて、同じ時間に布団に入ります。

そして、翌朝もまた同じ今日がはじまります。

なぜなら明日を迎えるための努力を何もしていないからです。

変化を起こすためのアクションを起こさないと、絶対に明日は来ないのです。

こんな世界だったらどうでしょうか。

何かしなきゃ、と前に踏み出せるのでしょうか。



もしかしたら、気づいてないだけで、私たちは既にそんな世界の中にいるのかもしれませんね——


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今日も読んでくれてありがとうございます。
世にも奇妙な物語が好きです。


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